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雪解け水でそばを流れる川が水かさを増し、大事な物を二階に上げたり、馬を高台に移したりと修道院では浸水に備えようと大忙し。そのドサクサにまぎれて、修道院の一番の宝物、聖ウィニフレッドの遺骨が行方不明となってしまう。さっそくカドフェルが探しはじめるが、どうやら混乱にまぎれた事故ではなく、誰かが計画的に行った盗難らしい。さらに、この事件の重要な証言をするはずだった羊飼いは、修道院に来る途中で無惨にも殺されていた・・・。
ここ数作、ミステリよりも当時の情勢や風俗などに関心が移ってしまったように思えたカドフェルのシリーズでしたが、本書は風俗描写と推理とがちょうどよい具合で書かれていて、久しぶりにミステリとして読み応えがあ!!りました。一転二転するカドフェルの推理が楽しめます。
また、本書を十分に楽しむには、聖ウィニフレッドの遺骨が修道院に落ち着いた子細が語られる、シリーズ1作目「聖女の遺骨求む」を読んでおくこと。本書でもある程度は語られますが、やっぱり説明不足のところもあるので。シリーズの19作目からいきなり読みはじめる人は少ないこととは思いますが、念のため。
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