”神聖な”とか”聖なる”とは古い時代特有の表現であり、”普遍的法則としての”と読み替えれば一番近いのではないだろうか?
面白い事に、この本ではニューエイジ的なこじつけに批判的なのだ。
「この世界は神が創造した」と信じる事と、「世界には普遍の自然法則が支配する」と考える事との間には、見かけほどの大きな相違はない。
凡人はいざ知らず、古代の天才達と現代の天才達は、その用語が違うだけで、本質的理解は案外それほど違っていないのかも知れない。
確立した法則、定理、マニュアルなどのフルーツ(成果)だけを眺めていても結局の所、その本質を理解する事は困難だ。
天才達が苦労して発見し、ようやくまとめ上げた真理を、凡人がそんなに簡単に本質を理解出来るだろうか?
出来るという人は、自分が小学校の算数でいつも必ず100点だったかを、よーく思い出してほしい。
まあ、なぜか思い出せない人も多いでしょうが・・・(笑)
先人達の迷った航跡ほど、新たな時代を迎えつつある我々にとって示唆に富むものはない。
成果物だけでなく、失敗や模索の経緯であっても、天才のそれは、大きな宝になりうる。
読み進むにつれ、触発されることの多い良書だと思う。
ついでに言えば、ニュートンに取って代わられたケプラーの著書、近代科学の基礎となったプラトンのティマイオスなどの名著が絶版になって久しいのは、残念な限りである。
再出版を是非お願いしたい。