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聖なるもの (岩波文庫)
 
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聖なるもの (岩波文庫) [文庫]

オットー , 久松 英二
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

合理的に発達した宗教の核心には、非合理的なもの――感情や予覚による圧倒的な「聖なるもの」の経験が存在する。オットー(1869-1937)はその本質を「ヌミノーゼ」と名づけ、現象学的・宗教哲学的考察を展開する。キリスト教神学のみならず哲学・比較宗教学にも多大な影響を与えた、20世紀を代表する宗教学の基礎的名著。新訳。

内容(「BOOK」データベースより)

合理的に発達した宗教の核心には、非合理的なもの―感情や予覚による圧倒的な「聖なるもの」の経験が存在する。オットー(1869‐1937)はその本質を「ヌミノーゼ」と名づけ、現象学的・宗教哲学的考察を展開する。キリスト教神学のみならず哲学・比較宗教学にも多大な影響を与えた、20世紀を代表する宗教学の基礎的名著。新訳。

登録情報

  • 文庫: 470ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/2/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4003381114
  • ISBN-13: 978-4003381113
  • 発売日: 2010/2/17
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
宗教とは何か。その問いに対し、多くの哲学者、神学者たちは「知」や「理」に則り、あくまでも思弁的に宗教というものを論じ続けてきた。また人は、宗教を倫理・道徳に結びつける傾向がある。例えばカントのような人は、「神の存在」「霊魂の不滅」「徳と福との一致」などを謳ってはいるが、それもこれも倫理的・道徳的成就のための「要請」によるものでしかない。宗教や信仰というものは、かくも「分別くさい」ものなのであろうか。

宗教はむしろその本質として「非合理的なもの」をもち、必ずしも理性・倫理の枠組に収まりきるものではない。それを看破したのが、この『聖なるもの』の著者・ルドルフ・オットーである。合理的・倫理的要素をすべてとりはらった「聖なるもの」をオットーは「ヌミノーゼ」と呼称した。「戦慄」「畏怖」「絶対接近不能」「優越」「力」「絶対他者」「魅するもの」などをその属性として持つのが「ヌミノーゼ」なのであろうな。

これと似たことは、我が日本の伝統文化の中にも見て取ることができるよ。例えば西行法師は伊勢神宮に詣でたとき次のような歌を詠んでいる。

「なにごとの おわしますかは 知らねども かたじけなさに なみだこぼるる」

「なんだかよくわからないけどすごくありがたいな。泣いちゃうよ」という意味であろう。理知的には把持できないものの、なにものかに魅せられて、感涙する。まさに「ヌミノーゼ」ではないか。

また本居宣長は神を「よのつねならず、すぐれたることありて、かしこきもの」と定義している。神とは尋常なものではなく、たいへん優れた働きがあり、そして恐ろしいものである、と。やはりオットーが謂う処の「ヌミノーゼ」と通底するものがある。

西田幾多郎もまた「場所的論理と宗教的世界観」において、カント的な「道徳の補助的機関としての宗教」を批判しており、べつのところではきっぱりと「宗教のことは世のいわゆる学問知識と何ら交渉もない」と断じている。

また「神は死んだ」と宣言したニーチェも初期の著書『悲劇の誕生』のなかで「近代の宗教自体が、その根底において学者宗教に堕し、したがってあらゆる宗教の必然的前提ともいうべき神話は、すでにいたるところで、半身不随にかかっている」と言っている。

宗教の本質は得体の知れぬものなのだな。
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30 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ヌミノーゼ 2005/1/22
形式:文庫
この本を大学時代に読みました。
オットーは、全ての宗教に共通する「ヌミノーゼ」つまり、「聖なるもの」への「畏怖」の感情について書いています。
宗教とは何か、という根本にせまる内容です。短い論文ながらも、後のキリスト教界に与えた影響は大きい、と学びました。
たしかP・ティリッヒもこの人の影響を受けていると思います。
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7 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
志向性とのかかわりが鮮明ではないテキストに対して、志向性にかかる解明をほどこして、「今」ヌミノースを理解しようとしました。

象徴詩に慣れ親しんでいる者ならなんでもないことですが、認識論からはいると具体性や例示に難があります。

すなわち、宗教学においては、自身の認識の実相がためされつつの議論になります。
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