「この本面白かったから読んでみて」というより、「この本に対してどういう感想を持つのか知りたいから読んでみて」と思わせる作品でした。(著者の作品を初めて読んだので、そう感じたのかもしれませんが…)
物語は主人公の『三人の女性をいずれ殺さなくてはならない』という独白から始まります。その理由や計画が行動に移る経緯は本書を読んでのお楽しみです。グロい描写はそれほどありませんが、性的な描写は何故か多いです。
タイトルや文中のキーワードが活きて来ますし、350ページ余りの中にきっちりミステリー要素が詰まっているので、終始飽きずに読み進められます。話が非現実な方向に行き過ぎない点にも好感が持てました。ただ、どうせなら三人から一人に絞って「父親」や「団体」について掘り下げていたら、より深みが増したように思います。殺人衝動と性的衝動の関連性にも私はあまりピンと来ませんでしたので、★★★とさせていただきました。