養老先生と、久石譲さんの対談。
久石譲さんと言えば、宮崎アニメや北野映画の音楽でしか知らなかったので、きわめて叙情的な音楽を作る人だと思っていたのですが、この対談を読むと理論的に音楽を構築するという考え方の人であるらしく、意外でした。
私は音楽をやりませんが、音楽が建築や数学と共通点があるというのは、この2人の対談を読んでいると納得できます。それを人に説明できるかというと、また別の話なんですけどね。
科学仙人養老先生の、物事を科学的見識で奇妙な角度からずばっと切ってくる独特の語りはいつものように面白く、何度もなるほどねと思わされます。特に第5章の「共感性」を「自分を相手の立場に置いて、自分と相手を同じにする脳の働き」として捕らえた説明の明快さには、脳の中の霧が晴れる思いでした。
でもこれも、人に説明できるかっていうと、なかなかできないんですけどね。