著者の書籍を多く読んできたが、近年のものは本質的な主張は同じであり、目新しさが失われつつあるように思われる。
我々は毎日、「その仕事をどう対応するか」、「どのようにさばくか」ばかりに追われ、考える力が急速に弱体化している。これは、個人の仕事のやりがいや働きがにも大きな影響を与えるほか、組織の免疫力も弱まると主張。
そのため、健全な経営体質の基礎となる「考える力」を取り戻すことが不可欠であり、ゼロから考えられる人間がどれだけいるかが会社の将来を決める。
そのために必要なマインドセットとして、次のようなものが必要
・どうやるか → なぜやるのか
・手段 → 意味・目的
・形式 → 中身
・課題解決 → 課題創出・設定
・効率・制度 → 実行、アウトプット、価値
また、考える力を組織に根付かせていくためのパートナーとして、プロセスデザイナーの役割の重要性を述べているが、ちょっと強引(我田引水)かなと思う。
日本のような先進国が、世界と戦っていくためには、知的生産性の向上ならびに知的付加価値が必要なのは疑いの余地はない。一方、考える余裕がない、考える気力がなくなりつつある本当の原因はどこにあるのか、じっくり考えてみたい。