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考える日々〈2〉
 
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考える日々〈2〉 [単行本]

池田 晶子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人生が存在するのはなぜなのか。それは考えているからだ。世は謎を巡る。千年紀の終わり、通り過ぎた日々へ、今いちど。哲学=考えることの光を。

内容(「MARC」データベースより)

いったい何が悲しうてわれわれは、この惑星の、この人生にしがみついているのだろうか。われわれはいったい「何を」欲して、「何を」しているのだろうか…。『サンデー毎日』連載中の、「形而上時評」の単行本化。

登録情報

  • 単行本: 261ページ
  • 出版社: 毎日新聞社 (1999/12)
  • ISBN-10: 4620314137
  • ISBN-13: 978-4620314136
  • 発売日: 1999/12
  • 商品の寸法: 19 x 12.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By カスタマー
形式:単行本
鶴見俊輔氏の発言で思想をもって生きることは受動的知性にしかできない。生産的知性(お金を稼ぐという意味で)には難しいというのがあったのを憶えている。著者は幼いときに食べていける幸福よりのたれ死ぬ自由のほうがまし、と思っていたとのこと。やっぱりと納得してしまう。ここでいう受動的知性というのは活動的でないという意味ではまるでない。

 哲学とは言葉で考えるものでもないし、教養のように知識でもない..とは著者の弁だが、この本を読むとそれがよくわかる。そして私はというと「なるほど」と納得したりするが、読んで消費しているだけで自分で考えたりしていない。多くの人にとってそうなのだと思う。ただ記憶のどこかにあればあるテーマについて考える契機が増えている自分に気づける。そこから先を考えるには生産から遠ざかる時間も動機も必要。池田晶子入門本。

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形式:単行本
池田晶子時事エッセイの第二弾です。
といっても、述べられていることは同じです。偉大な思想家に顕著な特徴です。著者が興味を示す時事ネタも、限られているといえましょう。新聞などを読まないというのも、偉大な思想家の特徴のひとつです。

恐らく、新聞や週刊誌の読み方、テレビの見方というのは、様々なのだと思います。多くの人々が、毎日、新聞に目を通し、部屋ではいつもテレビがついているというのは日常的な風景かもしれません。人々は、外の世界で起こっていることに興味があるようです。しかしどんな欲求を充たすために、外の世界に眼を向けているのか。
どうせ大した欲求ではないだろう、と池田さんは諭しているように思われます。
彼女は「意見」というものも嫌いました。つまり、時事に対する多くの人々のコメントです。いわば、井戸端会議のおしゃべりを嫌いました。どうせ考え抜かれていない無価値な言葉だろう、と。

多分、その通りなのです。その証拠に、わたしたちは大抵、1週間前に読んだ記事、事件、その時の自分の反応を覚えていない。そんなことに価値があると思うほうが思い上がりだ。毎日、新聞を読み、テレビを自然とつける人々は、ただ孤独で淋しいからそうしているのでないと、誰がいえるだろう。本人がそう思っていなくとも、底にある欲求とは、そんなものなのかも知れない。そうしたわたしたちは、まったくメディアから隔絶された場所に何年も住むことになったら、動揺するだろう。しかし、池田さんは違うだろう。寂しさなど微塵も感じず、退屈を覚えず、泰然自若としているだろう。そう思う。
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形式:単行本
 日々、「存在」について考える池田晶子女史の連載コラム1999年版です。大前研一氏が提案する問題解決型の思考法とは目指す方向が違いますが、「存在とは何か」という命題を突き詰めていく筋道だった思考、問題の核心を鷲掴みにする指摘を文章から辿ると非常に勉強になります。いくつか抜粋しましょう。

 ・「生存するために、なんらかの思想や情報を繰り返して教え込むことを、普通には「教育」とよぶ。「教育」は明らかに「洗脳」の一形態である(P. 23)」…もっともです。だから、大人は公教育の場で子供に何を教え込むのか、を議論するのでしょう。もっとも、そこで教え込まれるのは社会の最大公約数的な決まり事に過ぎませんが…。

 ・「「われわれはこうである」ということと、「私はこうである」ということとは、全く別のことではないか(P. 28)」…「○○世代」と自ら名乗ることの不可解さについて述べているのですが、同感です。よく知る特定の相手の気持ちを代弁するならまだしも、同世代というだけで赤の他人の気持ちを一括りにできるという感覚には確かに疑問があります。

 ・「人生と存在の意味と無意味は、若いうちにうんと考えておいたほうがいい。「生きる力」というのは、言葉を換えれば、「腹の括り方」みたいなもんだからである(P. 104)」…大学時代のように自由な時間の中で、「これで食っていく」という将来の方向性を決められる人間は偉いですね。皆、就職活動の時期が来てから雰囲気に流されて、どこかの会社に引っかかる訳ですから。多くの選択肢の中から一つに腹を括るというのは偉大です。

 ・「「なぜ生きているのか」という問いには、「生まれたからだ」という答えが最も正確なのである(P. 39)」…途中経過としてあれこれ理由をこじつけますが、死ぬ瞬間まで決まらないでしょう。

 「問題を考える」ということについて首肯する指摘が多数ある良書です。

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