著者はまず、多くの人がわかりやすい文章を書けないのは、論理構造に問題があるからだ、と指摘する。その上で自らが考案した「ピラミッド原則」と呼ばれる考え方を提示し、物事を上手に論理立てて述べるテクニックを伝授していく。序文で人の注意を引きつけるにはどうすればいいか、相手を説得するのにどんなロジックを用いればいいか、問題点をどうやってまとめればいいか…。文章について人々が抱くさまざまな疑問点について、それぞれ適切なフレームワークを用意している。サンプルとして用いられている事例が複雑でわかりにくいのは気になるが、その分実務でも応用可能な論理的思考の訓練ができる。
仕事で報告書や企画書を作成する必要のある人は、本書の内容を実践することで、戦略に基づいた説得が可能になるだろう。読むのに骨が折れるが、その分密度の濃い1冊だ。(土井英司)
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87 人中、85人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
予習が必要かも。,
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レビュー対象商品: 考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 (単行本)
本書は何度もかみしめるように読んでそこに含まれる栄養を自分の血肉とするまで使いたおす本です。 ドラッカーの書籍が経営の大系を記したことで尊敬を勝ち得たように、 ビジネス分野における問題解決法と論理的なコミュニケーション法の 大系を記したことがこの本の偉大さです。 しかし、考える技術(問題解決法)を学ぶにせよ、 ロジカルに書く技術を学ぶにせよ、 予備知識なしにこの本を読むと、とっつきにくさを感じるかもしれません。 それは「考える技術・書く技術」が大系を余さず記した本であるがゆえです。 本書のとっつきにくさは、英語をはじめて学ぶ人が何でも載っている 分厚い英文法辞典で勉強するシチュエーションに似ています。 何でも載っているため全てを一度に理解し切れません。 それならば要点だけをかいつまんで理解すればよいかもしれませんが、 予備知識が乏しいほど、どこが重要なのかはわかりづらいでしょう。 最初はもっと分量の少ない平易な文法ワークで、 重要事項に絞ってざっくりと理解するほうが早く上達します。 たとえば、問題解決法なら「問題解決プロフェッショナル」 ロジカルに書く技術なら「論理思考と発想の技術」 解決策を分かりやすくプレゼンするなら「マッキンゼー流プレゼンテーションの技術」 これらをさっと読んで要点をつかんでおくと、 本書をより早くより良く理解できると思います。 個人的には本書の第3部がとくに有益でした。 問題は定義できればその半分は解けていると言われますが、 問題を定義するとはどういうことなのか、 どう定義すればいいのか第3部では詳しい解説がなされています。
117 人中、104人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
読み終えるのが苦しい本,
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レビュー対象商品: 考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 (単行本)
国内外のコンサルティングファームでも新入社員が本書を読まされるらしいことを考えても、この本の内容は確かであり、ビジネス文書をはじめ、会議で発言を求められたときの自分の発言等にも応用できそうである。たしかにこの本を読んだあとに、テレビなどでコンサルタントや比較的若い世代の政治家などのコメントを聞いていてもこの本に書いてある構造で喋られていることに気づく。本書は「マスターすれば」得るところが大きいのは確かなのであろう。しかし、正味のことろ本書を読んでスラスラ書いてあることが頭に入った人は何割くらいいるだろうか。文書の書き方を教えている本にもかかわらず、こんなに分かりにくく書かれた本は少ないのではないだろうか?言いたい事が何なのかがその章の中で掴みづらいのである。 救いなのは、巻末に各章のポイントがまとめて書いてくれていることと、この本の内容は確かなものであるというまわりの評価があることで、それがあるから苦しくても読了できたが、なんど前に戻って読み直したか!本書を読了するのはかなりの忍耐が必要である。同じ内容をずっと分かりやすく伝える書き方、訳し方はきっとあるのではないか。
58 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
実践しろ、という挑戦と受け取れ,
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レビュー対象商品: 考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 (単行本)
この本は、2部構成になっている。一部は、書く技術について。そもそも、この文章を書きながら、思う事はただ一つ。「この本の良さが伝わりますように!」そう思いながら書いている。ただ、もしもこれが100ページに渡る企画書なら?調査報告書なら?・・・100ページという重みのせいで、そういった基本的な気持ちを忘れてはしないだろうか?書き上げる事だけに注力してしまい、読み手が見えていない・・・・ そういった事にならないように、というのが基本的な流れだ。つまり、読み手のために書く、その具体的技術について説明している。 二部は、コンサルティングスキルのひとつである「ロジカル・シンキング」について扱っている。そもそも、ビジネスで文章を書くとき、人はなにかを伝えるため、理解してもらうために書く。それは、プレゼンテーションを紙上で行っている事と全く変わりない。二部では、ロジカル・シンキングの考え方を、紙上で表現するための方法を述べているのだが、それはつまり、ロジカル・シンキング自体でもある。 この本の難点といえば、その翻訳の稚拙さだ。例えば、コンサルタントにとっては常識の概念やよく知ってる業務知識も、知らない人は知らない。そんな些細な事で読み手を置いていってはいけない・・・・読み手を思うのなら。 また、構成にも重複や冗長性が多い。「さっき書いてあった事と似ているようで・・・・どこか違うんだろうけど・・・・」そんな思いを何度となくした。 個人的には、それらは挑戦と受けとり、この本をモチーフに40ページほどのレジュメをまとめた。それにより、ほんの内容を実践できただけでなく、自分が1からほかの人に説明できるようになった。 この本の難しさを嘆くのなら、一度腰を据えて、自分の言葉に翻訳してみると良い。その時、きっと書く技術も考える技術も手に入っているはずである。
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