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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これほど優れた小説論を知らない,
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レビュー対象商品: 考える人 2010年 08月号 [雑誌] (雑誌)
村上春樹は、なぜ、ここまで語ったんだろう? 真っ先にそう思った。
インタビュアー(今号を最後に退社する本誌編集長)への餞なのか? それとも、”もう語っても良い頃だろう” という小説家としてある領域に達したという自負心からか? おそらく、その両方だ。 とにかく、これは単なるインタビュー記事じゃない。 好きな音楽、料理、服、などなど、多くの読者の興味を引くであろうことを、 正直に聞かれるままに、そして、どことなく恥ずかしげに、 なぜ、読者はそんなこと知りたがるんだろう? と苦笑しながら答えている感じも良い。 けど、そんなものは、ほんの読者サービスに過ぎない。 (そんな内容は、欄外コラムのようになっているところに、編集者のセンスを感じる) 「ああ、そうだったのか!」 独特の文体のルーツ。 会話と地の文のリズムへのこだわり。 そして、”人を惹きつける物語”とは何か? を考え続けてきた30年間の軌跡。 ここに、村上春樹の小説世界の裏側が、おそらく全て明らかになっている。 そして、何故、多くの人が村上春樹の小説に魅かれるのか?の答えも垣間見える。 高校時代からずっと読み続けてきた一読者として、ようやく腑に落ちた。 僕は、これほど優れた小説論を知らない。 ただ、村上春樹の小説が好きな人も、これから創作者を目指す人も、 どちらが読んでも得るものは多大だと思う。 この企画が実現したのは、おそらく昔から村上春樹氏の担当編集者だった インタビュアーの情熱、そして氏との信頼関係があってこそだったのだと思う。 本当に、掛け値なしに素晴らしい特集だった。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
真摯で丁寧、この村上春樹インタビューは凄い,
By xxxCOOLxxx (宮城県仙台市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 考える人 2010年 08月号 [雑誌] (雑誌)
この村上春樹長編インタビューは読み応えがたっぷり。彼もしくは彼の小説に関するFAQにもなっているし、1Q84を中心とした彼への注文や批判の殆どへの回答、というかそれ以上の新たな深みや示唆を与えてくれる語りになっているのは凄いです。
それにしてもここまで真摯かつ丁寧に本人に語られると、日本国内における彼への批判の多くが如何に低レベルかがよくわかりますね。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
長さだけでなく、深みを持った珠玉のインタビュー,
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レビュー対象商品: 考える人 2010年 08月号 [雑誌] (雑誌)
村上春樹氏のインタビューは長いだけでなく、とても深いものです。
軽いエッセーと思って立ち読みしていたら、あまりにも内容が深くて引き込まれ、 買ってしまいました。 この深さは、今号をもって出版社を退職するというインタビュアーとの信頼関係と、 二人の人生の深みによるものでしょう。 正しい答えを得るためには正しい問いが必要ですが、「1Q84」から音楽、文学まで いささかマニアックなくらい、二人の会話は弾んでいます。 村上氏からこれだけの話題を引き出し、しかもそれについていけるインタビュアーは、 今後とも出ないかも知れません。その意味でも、特別な一冊だと思います。 内容的には、エルサレム賞の有名なスピーチ「壁と卵」に関して、「卵を支持するのは 気分的なものではだめだ、それなりの決意と最後まで責任をとる覚悟が必要だ」と 村上氏が発言した一節が特に心に残りました。 卵を支持することは簡単ではないからこそ、村上氏の小説のように、読み手の心を揺さぶり、 自分自身で考えさせる物語が必要なのだと改めて思いました。
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