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考えるヒント 3 (文春文庫 107-3)
 
 

考えるヒント 3 (文春文庫 107-3) [文庫]

小林 秀雄
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

好評の「考えるヒント」1・2に続く小林秀雄ファン待望の第三弾。巻頭に書き下ろし最新稿を、そして文藝春秋発表、単行本未収録の論考などをも収録した充実篇

登録情報

  • 文庫: 270ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1976/01)
  • ISBN-10: 4167107031
  • ISBN-13: 978-4167107031
  • 発売日: 1976/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 私はひとに小林秀雄入門としてまず一冊をと言われるとこの本を薦める。ここに収録されているのは小林の講演に基づく話体の文章とそれに準じるものである。入門といったが、この本の中にはおよそ近代日本人が到達しえた最高の思索がつまっている。もっとも読みやすい「美を求める心」でさえ、芸術を愛する心が真の倫理に深く結びついていることを見事に説いていて、読むたびに感動を新たにする。

 「私の人生観」では、美は夢想ではなく、見神にも通じる生きた工夫の中から生まれるものだという。その思索は晩年のベルクソンと柳田國男をとりあげた「信ずることと知ること」にまでつながっている。「知ること」の後に「と」が付いていないことに注目しよう。小林は「信」と「知」は一つだと言っているのだ。値段も内容のわりに驚くほど廉価であり、現代を生きる日本人として自信を取り戻すためにも、こういう書物がもっと読まれるべきだと思う。

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By koreyas トップ500レビュアー
小林秀雄氏は、ある意味で 非常に不誠実な、
さもなければ 非常に不的確な表現をする
著述家だったといえるのではないでしょうか。

なぜなら、彼の書くものの中心は
名人・達人であり、名人・達人の技であり、
感覚であり、思考法であったにも
かかわらず、はっきりと そのことを書かず、
多くの読者に誤解を与え続けてきたからです。

名人・達人の思考は論理では割り切れない。
名人・達人の技は、科学で解析できるものではない。

このことを、曖昧に、引き延ばし引き延ばし、
様々な論題を同時に用いて述べるものですから、
われわれは見事に煙に巻かれてきてしまったと
いえるのではないでしょうか。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この中に表現されている「老い」の在り方について、中村光夫氏にお伺いしたことがあります。

わたしたち若い者には、当然わからない。どう思いますか?

氏は黙ってほほえんでいらしたのを覚えています。

ここに、表現のぎりぎりいっぱいのものを探るのが若さであるとしたら、それより前に表現をおこなってしまうのが文学者の常態であるので、もちろん回答はないでしょう。

けれども、その頃まだ小林氏は存命だったので、また、『本居宣長』の存在があったので、帰結する地点を追うのは観測者としてこれもまた当然でした。

「若いころからのことは、大岡なんかが知っているのではないかなあ。彼は家庭教師などもしてもらっていましたからね。」
ともおっしゃいました。

そのことから、大岡昇平研究が始まります。
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