「老後難民」というショッキングなタイトルと「50代夫婦の生き残り術」という副題。なかなかうまいタイトルの付け方で、私もつい本書を手にとってしまいました。
しかし、結論から言うと「何も目新しいことは書いてない」という感じでしょうか。
著者は「フィデリティ退職・投資教育研究所所長」。本書の相当多くの部分は、同研究所が行った「サラリーマン1万人アンケート」の結果の紹介にページ数を費やしています。
そして、ところどころに医療や介護の話が出てきますが、結局いつの間にか「だから老後にはお金がかかります」「預金ではなく、投資をしましょう」という話になります。
そして、最終章で「地方の物価の安い地域に移住することも考えましょう」という、唐突な話が展開されるのです。
書かれていることは別に間違ってもいないですが、正直言って「投資信託会社の『投資のすすめ』のような本を、読者にカネを払わせて読ませるのはいかがなものか」と思いました。