1年くらい前に読んだ本だが、最近『おひとりさまの老後』(上野千鶴子)が出版され、
それを読み、この本のレビューを書きたくなった。
確かに本書は不安感をやや煽りがちかもしれないが、
『おひとりさまの老後』のような一部の特殊な人間にスポットを当てず、統計データも豊富で読みやすいし、
実用的でもあるし、さらに孤独の寂寥感まで漂い、ぜひこちらの本のほうがお勧めである。
自分が死んだら喪主は誰?、不動産屋はシングル女性には部屋を貸してくれない?、
非婚未出産で親を亡くすと「子どもである」という唯一の役割も消える、
入院の保証人をどうするか、ペットを亡くした場合の喪失感、
その他、年金や介護問題等にも言及しており、話題は豊富である。
46歳単身女性としての著者自らの立場を利用したエッセイ調で、
男性が読んでも興味深い内容だと思われる。
いままで左寄りで、また精神科医ながら社会問題をワイドショー的にしか考察しない著者を
敬遠しがちであったが、この本はとてもよかった。