「私」と「世界」の間に落ちて、自分を見失いつつあるひとりの少年。ある夜、
少年は「答え」を求めて、森の奥の庵に住む老師を訪ねる----。
--友よ、君は「本当の自分」はわからない。会ったことのない人は、探せないの
だ......。
少年の問いを正面から受け止め、自らの魂の遍歴を語りつつ、生の意味を説く
老師。
--師よ、人間とはなんですか?
--裂けたもの、欠けたものだ。
--何が裂け、欠けるのですか?
--人はそれを探して、苦しむ。
九夜にわたる問答が「生きる」苦しみの根源に迫る。恐山の禅僧・南直哉が現
代に生きる意味を問う!
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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最も参考になったカスタマーレビュー
27 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
魂にしみる本,
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レビュー対象商品: 老師と少年 (単行本)
何故、なんのために生きているのか?この問題について、小さい頃からおそらく100回は自問自答していると思う。 本を読んで、人に教えられて疑問が解決するわけではない。結局自分で「ひらめいて」得た答えでなければ自分のなかに根を下ろすことがないから。言葉の根っこの部分まで完全に他人の言葉を理解することなんてできないから。 だから、この本にでてくる問いはとても知りたいことばかりで夢中になって読むことができたのだけど、読み終わった後で「わかった!」「納得できた!」という爽快感を得る事はできなかった。 けれども、本にでてくるフレーズがヒントになって、自分のなかで一歩答えに近づいた、という実感を持つ事ができた。 もう一度読み返せば、またさらに答えに近づくヒントが得られると思う。 そうやって何度も読み返して、自分にしみ込ませたいと思わせる本でした。
18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
禅問答・・・。,
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レビュー対象商品: 老師と少年 (単行本)
方法的懐疑により、自分を含めた世界の全てが虚偽だとしても、まさにそのように疑っている自分自身の意識作用そのものだけは、その存在を疑いえない、という、哲学の講義で一度ならず聞いたコギト命題。じゃあ自分自身の意識作用とは何なのか。疑い得ない存在とは。本書の少年と老師の短い対話。自分は一体誰なの?人はそれを探し苦しむ。本書はコギト命題への挑戦か。老師の言葉。「理解できないことを許せないとき、人は信じる。信じていることを忘れたとき、人は理解する」。 人はなぜ生きる。終章の老師の言葉、何度も読み返してしまいました。本書は2度3度と繰り返し読むことで更に「染みて」きそうです。こんな時勢だからこそ是非読んでおきたい本です。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
禅僧の作品,
By caritas77 (日本) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 老師と少年 (新潮文庫) (文庫)
神と虚無と道の人の3つの話があります。「人間とは裂けたもの」という表現は、現代のものです。 すなわちこの話は文学、に値することになります。 いまカウンセラーもケースワーカーも不用意には相手のいうことを否定しません。 まず相手のコトバをうけいれるところから始めます。 否定すべきことを否定する振る舞いは、ヒトが老「師」として相手に対して責任をもった立場に立つからこそです。 そんな理想的なことがあればよいなあ、そう言ってくれるヒトがほしいなあ、と思う読者もいるでしょう。 すなわちこの話は文学、ではないかもしれません。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0
ぜんぶ解かったなんて言えないけれど。
「わたしとは誰なのか」「生きるとは何なのか」を老師に問う少年。 読者はいつのまにか、... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: 上人橋
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