「私」と「世界」の間に落ちて、自分を見失いつつあるひとりの少年。ある夜、
少年は「答え」を求めて、森の奥の庵に住む老師を訪ねる----。
--友よ、君は「本当の自分」はわからない。会ったことのない人は、探せないの
だ......。
少年の問いを正面から受け止め、自らの魂の遍歴を語りつつ、生の意味を説く
老師。
--師よ、人間とはなんですか?
--裂けたもの、欠けたものだ。
--何が裂け、欠けるのですか?
--人はそれを探して、苦しむ。
九夜にわたる問答が「生きる」苦しみの根源に迫る。恐山の禅僧・南直哉が現
代に生きる意味を問う!
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