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老子 (中公文庫) 文庫 – 1997/3

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

古代自由思想の巨星『老子』五千余言の不朽の日本語訳。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小川/環樹
1910年(明治43年)、京都に生まれる。京都大学文学部(中国語学中国文学専攻)を卒業。東北大学文学部教授、京都大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。1993年(平成5年)逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。


登録情報

  • 文庫: 187ページ
  • 出版社: 中央公論社; 改版 (1997/03)
  • ISBN-10: 4122028140
  • ISBN-13: 978-4122028142
  • 発売日: 1997/03
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5 19件のカスタマーレビュー
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中国文学の碩学の一人小川環樹氏による老子の訳解書。もとは世界の名著『老子・荘子』に収録されていたものとほぼ同じで、解説を少し省略している。源氏物語の英訳者としても著名なアーサー・ウェイリー氏の英訳本を主に参照しており、老子には神秘主義的な要素もあるとして訳出している点に特色がある。やや意訳している箇所もあるが、おおむね分かりやすい訳文である。残念なのは索引がないことと、出版時期が古いため、馬王堆帛書や郭店楚墓の竹簡にはまったく触れられていないことである。なお中公クラシックス版は訳文は小川訳であるが、解説が高木氏のものになっているため、この中公文庫版をお勧めする。理由は、訳者のその著書に関する見解を知ることにより、訳出方法などの意味を知ることができること、他の研究者では気が付かない重要な指摘が含まれるからである。その例のひとつは文庫本解説の中には「天の道」という語が「道」を最上のものとする老子の中に取り込まれていることに対する疑問が提出されている。これは重要な疑問点で他の解説書にはない。この答えについては浅野裕一氏による黄老思想研究により古代天道観の継承者としての老子の位置付けが示唆されたことにより理解できる可能性がでてきた。
 老子は最近のはやりの訳本(意訳本)の言うような、隠者や癒しのためだけの言では決してない。為政者のための箴言集としての性格、韻をふんだ格調性の高さな
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戦勝のしらせが届けば、銃後の国民は花火を上げ、旗行列をして喜ぶ。凱旋将軍は群衆の歓呼と小旗の波に包まれ、盛大な出迎えを受ける。洋の東西を問わず、どこにでも見られる光景だろう。戦争に勝てば、それを祝うことを私たちは当然のように考えている。ところがこれに異を唱え、戦勝の行事は、めでたさや華やかさとはおよそ縁遠い葬式の礼法に従っておこなうべきだと言った人物が古代中国にいた。老子だ。

老子は架空の人物だという説もあるから、「いた」というのは不正確かもしれないが、少なくともその著作とされる『老子』は中国の代表的古典のひとつとして永らく読み継がれてきた。近年は「タオ」ブームで新たな人気を集めてもいる。しかしおもに話題になるのは老子の「清貧の思想」のような部分であり、戦争論が取り上げられることは少ないように思う。おそらくそれは、あまりにもラディカルな反戦論だからだろう。

戦争について述べた本書の第三十一章(78頁以下)は、戦勝に浮かれる者に冷水を浴びせるような一文で始まる。

「夫(そ)れ佳き兵は、不祥の器なり。」

「すぐれた武器は、不吉な道具である」。私たちは戦闘機のアクロバット飛行に目を奪われ、大型戦艦の勇壮な姿に感嘆する。だが老子は、それらが人を殺すための「不吉な道具」であることを忘れない。
<
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この中公の小川訳は、読み下し文・現代語訳とも、かなり創意が含まれ、
自由に文学的に訳されています。
スタンダードな「老子」を求めるのなら、講談社学術文庫の金谷治訳が
よいと思います。
が、評者は、この自由な小川訳を個人的にたいへん好んでいます。
金谷訳と小川訳の双方を座右に備えておきたいところです。
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投稿者 くにたち蟄居日記 VINE メンバー 投稿日 2006/2/11
 荘子と並んだ安らぎの書である。

 老荘思想という言葉がある。荘子は 非常に饒舌な本だ。ガルガンチュアを思わせるものがある。豊かでめちゃくちゃで支離滅裂で それでいて 人間を突き抜けた魅力が荘子である。

 それに対して老子は寡黙だ。老人が小さい声で 何かをひそひそ話しているのを遠くから見ているような気がする。しかし 近くによって耳を澄ますと呆然とする。実に過激な事を言っているからだ。

 「大道廃れて仁義あり」

 世の中に道というものが 無くなったので 仁であるとか義とかが必要になった。そもそも道があれば 仁義などというものは要らないのだ。

 これは虚を突かれる思いがする。机の上が乱れるから「整理整頓」という言葉が出てくるという話だ。仕事だけの話ではないということである。

 それにしてもこんなアナーキーな思想があれば 今の宗教がらみの問題などは発生しないはずだ。その意味で 2000年以上前に答えは出ているのである。ぼそぼそした声だから世界に届かないのかもしれないが。
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