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老子・荘子 (講談社学術文庫)
 
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老子・荘子 (講談社学術文庫) [文庫]

森 三樹三郎
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

東洋の理法の道の精髄を集成した老荘思想。無為自然に宇宙の在り方に従って生きることの意義を説いた老荘。彼らは人性の根源を探究した。仏教や西洋哲学にも多大な影響を与えた世界的思想の全貌を知る好著

内容(「BOOK」データベースより)

儒家の人為の思想を相対差別の元凶として否定した老子は、無為自然を根本の立場として不争の哲学を説く。荘子はなお徹底して運命随順を志向し、万物斉同を根本思想とした。著者は老荘の微妙な相違を検証しながら「道」と「無」に収斂される壮大な思想体系の全貌を明証する。宇宙の在り方に従って生きんとする老荘思想の根本的意義と、禅や浄土宗などを通して日本人に与えた多大な影響を照射する好著。

登録情報

  • 文庫: 468ページ
  • 出版社: 講談社 (1994/12/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061591576
  • ISBN-13: 978-4061591578
  • 発売日: 1994/12/5
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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31 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:文庫
 この本は、人類の知的遺産に収められていたものを文庫化したものである。それ故に、解説と本文という構成になっている。それをもう少し細かく言うならば、思想、人物、書、本文、その後の展開と言った構成になっている。
 初めの思想では、いくつかの概念にその思想を分けてそれについて解説を加えている。それ故に様々な思想が含まれている本文を読む際によい指針を与えてくれる。そして、最後のその後の展開の部分では、160ページほど使って、老荘思想の影響について、全体的に書かれている。ここで書かれている浄土教と老荘思想の関係はとても興味深かった。
 本文については、原文・書き下し文はないが、有名どころは訳出されているのでとても便利である。
 老荘思想に興味のある人は、一度読んでみると良いと思う。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最適な入門書 2007/12/17
By @poor work トップ500レビュアー
形式:文庫
中国人の文化に深く息づいている老荘思想。
その教えはシンプルでありながら、それゆえ逆に深遠で測り難いものがあります。
彼らの説く「道」は、言語だけでは決して理解できるものではありません。
しかし、本書の表現を借りるなら、道に近づくためには
”真理を覆い隠す落ち葉”を払いのけなければならず、
それにはやはり言葉の力を借りねばなりません。
本書は正にそんな「落ち葉を払いのける」最初のきっかけになってくる一冊かと思います。
平易な言葉遣いながら、優しく外堀を埋めるかのように、老荘思想の深奥を感じる手助けとなってくれます。

まず章立てが非常にわかりやすい。
老荘思想の概要を大まかに説明した後、彼らの書から重要な部分を抜粋して注を加え、
さらにその後、時代を追って老荘思想がどのように中国文化に影響を与えてきたかを説明してゆきます。
道教や仏教との結びつきにまで触れてゆく点、我々日本人にも大きな示唆を与えてくれます。

思想というものは単純にその原書に触れれば良いというものではなく、
その思想が今に連綿と息づいてきた経過を知って初めて立体的になるものかと思います。
その意味、本書の姿勢は入門書として非常に高く評価できるのではないでしょうか。
安心してお勧めできる良書です。老荘思想に興味をもたれた方の最初の一冊として、是非。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この本で、荘子のいう「万物斉同」が、運命肯定的で人格神を持たない中国民族の人生観のベースとなっていることを知りました。老子の「無為自然」「和光同塵」といった考え方に共鳴する人は多いのではと思います。「無」としての道、無からの万物の生成論は、思想というよりは形而上学(哲学)の世界、量子物理学を想起させる部分さえあります。

思想の概要、周辺の時代背景、伝記(老子は存在そのものが不確かだが)を説明したうえで、上記のようなテクニカルタームの解釈に入るので解りやすい。道教イコール老子・荘子の思想ではなく、神仙思想や享楽主義は後に付加されたなど、正確な理解の助けとなるのもこの本の大きな特長。後世への影響も詳しい。禅宗は老荘的だけど、相違点もあると。文学や書画も、儒教より老荘思想によって育てられたのか。

老荘の哲学は、理想を超えた大きな何かという感じです(荘子は理想への努力さえ否定しているから)。そうしたものがぼんやりとでも見えれば、人生違ってくるのかな…と。
「神を失った現代人にとっては、神の無い宗教を待望するしかない。それに応えるものの一つとして、老荘の哲学がある」という著者の結語にうなずかされます。

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