老子を読み解き、その精神をご自分の日常に実践しては本に書き、私たちに知らせてくれる加島さん。どんな精神の道をたどり今に至ったのか、神田から横浜を経て伊那谷へ、英米文学の翻訳から英訳の老子へ、そしてご自分訳をものしてさらに生活の中で読みとり続ける。
そんな加島さんの足取りを、いろんな時どきのエピソードを通じて振り返ると、最初は無意識に段々と老子の道、タオに近づき、後半は意識的に近づいてきたことがよく分かる。そしてそれらの記述の中に、ハッと気がついて老子の道、タオに近づき踏み込んだ、と私たち読者にも思わす所があります。加島さんも、タオに漸近線のように連続的に徐々にタオに至ったのではなく、エポックを画してある時ポッとタオに近づき、ある時ポッと踏み込んだのだろうと思います。
私たちもこの本を通じて加島さんのタオへの道を参考に、それぞれのタオへの道をたどってみましょう。