内容紹介
誰にもいずれは訪れる老い。老いをいかに生きるかは重要な問題だ。江戸時代、人びとはどのように老いを生き、老いを楽しんだのか。本書は『養生訓』で知られる貝原益軒の主治医を務めた名医による老人医学書。その江戸の叡智を現代人の参考にと読みやすく活字化し、現代語訳。三百年前の本だが人間の四苦(生老病死)は不変。現代人にとっても知恵やヒントに満ちている。「人の命は我にあり」と初老からの養生を強調するが、基本となる生活習慣は若年壮年から培われるもの。備えあれば憂いなし。老若男女を問わず万人必読の名著。
出版社からのコメント
『老人必用養草』は元禄の頃、三百年前の養生の心得、飲食、生活環境、心身の養生について述べたものであるが、細部はともかく本質的な記述に気づかされること、同感できることが多くある。 人の生き方の本質は江戸時代と現代でそう大きく変わっていない。それだけに、高齢化社会が世界に先駆けて進んでいる日本で、『老人必用養草』は意義ある書物となるだろう。本書から日常と違った視点で老人の生き方を知ることが出来るからである。その意味でも若い人も、いや若い人にこそ読んでほしい本である。(酒井シヅ〔順天堂大学名誉教授・日本医史学会理事長〕「序――老いを生き、老いを楽しむ江戸の知恵」より)