亡きドラッカー教授は、「未来を知ることはできない。未来は、今日存在しているものや、今日予測しているものとは違う。」と断言しました。そして、「かなりの確率を持って予測できるのは人口動態のみである。」とも。本書は、アジア諸国の人口動態をつぶさに観察し、アジアの将来像を解き明かしていきます。
前半では、豊富な統計データ分析をもとに、アジア諸国がなぜ成長しているのか、そしてこれからどうなっていくのかを緻密に描いていきます。後半では、日本もいままさに苦しんでいる社会福祉制度の問題点から始まり、その一つの解決策としての東アジア共同体への期待まで述べられています。
爆発的な成長をつづけるアジア諸国と、高齢化してゆく日本を比較し、日本の将来を悲観する意見をよく見かけます。わるいけれども、このような感情的「アジア楽観論・日本悲観論」に一石を投じる快作であるものと確信しております。アジアで仕事をする方には、是非ともご一読をおすすめします!