このアルバムも様々な毛色の歌が詰まっています。
シュール、ほんわか、切ない、ちょっと怖い、哲学的、メルヘンチック、などなど。
聴く日の気分でリピートしたい楽曲を選ぶ楽しみ方もできそうです。
浩子さんの楽曲としては異色と思えるのが「星より遠い」。
少し切なくて、でもさらりとした印象の、普通の(?)フォークソング。
ライナーノートに" for S "とあるように、沢田聖子(しょうこ)さんのイメージに合わせて創られた楽曲。
もちろん、浩子さんの歌唱でも違和感ありません。
わりと淡々と歌っているので、他の楽曲と比べると印象が薄く感じられますが、
リアルなイメージが思い浮かぶ歌詞が切なさを増しています。
この対極(このアルバム内で)が「電波塔の少年」でしょう。
ロック調で、歌詞も仮想現実的な比喩が満載。
しかも星まで越えてしまいます。
でも、切ない...
最後の「カタツムリを追いかけて」は、初めは聴き流していましたが、
二度三度と聴くうちに、ゆるゆるな歌詞と曲が心地よくなってきました(^^)
一つ前の「ゆりかごの歌」の重苦しさを払拭するには、
このくらいゆるゆるな楽曲でないと太刀打ちできないように思います。
切ない気持ち、重苦しい気持ちを、最後にゆるゆるとほぐして終わる、そんなアルバムと思います。