実の両親・継母・幼馴染・初恋の女の子と主人公の周囲に人死にが多すぎて、読んでいてちょっとリアリティがないなと思いました。
半分は後で理由がわかるのですが、そう上手くいくだろうかという疑問、変な改行、そしてバッドエンド風味なオチ。
色々と現代の捜査でそれはないんじゃないだろうかと思うような大雑把さが、気になりました。
またストーカー相手なら他者の秘密をしゃべってももれないと考える根拠が分からず、陽菜の人物造形はよかったと思うのですが、殺害されるに至った動機について腑に落ちませんでした。
ストーカーの存在が彼女の死後疑問視されますが、普通携帯の通話記録くらい調べると思います。
そして遊びなれた女の子がいまどきイニシャル入りの手編みのセーターで告白はいくらなんでも、ないんじゃないかと思います。
いろいろ含めて現代設定にしない方がよかった気がします。
事件後もさくさくと周囲の人が死んで行き、これだけ犯行を重ねても発覚しないのは都合が良すぎる気がしました。
トランスジェンダーが作中に二人いることといい、胸をえぐりとろうとしてXの傷というのも不自然だし、男女の死体を取り違えるとか、DNA鑑定も歯型鑑定もしないとか、心は男だったけど顔が綺麗でもったいなかったから性転換手術しなかったとか、それを周囲にも気づかれていないとか、TSはそんな軽いものではないと思うのですが……。
爆発の際、近い距離にいただろうにひとりは原型をとどめないほどばらばらで骨まで炭化・ひとりは重傷とはいえやけどですんで命もとりとめられるというのがどんな状況かわかりませんでした。
またその状況から人一人連れ出してばれないというのがなんとも無理があり、これらすべてを自然に説得力をもって書いてくれていたらよかったのですが。
裏表紙には直球の犯人あてとありますが、刺した犯人+殺害した犯人と二人いる時点でアンフェアだと思います。
登場人物に高坂と高山がいたので途中混同しかかりました。
清涼剤のような善人がせめていたらよかったのですが、あまりにアレな人ばかりだったため、それ自体は面白かったのですがさすがにくどく感じました。
色々書きましたが、多分次回作は読むと思います。