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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
開けば、図書館で過ごした時間が甦ってくる。素敵な絵本です。,
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レビュー対象商品: 翼の時間 (ミキハウスの絵本) (大型本)
本書は、父親のお供をして行った図書館で、夢うつつの中、ファンタジックな体験をする少女の物語を描いた絵本です。文章は、導入部とラストにちょこっと出てくるだけです。なので、小さい子どもと一緒に読んで(読み聞かせたりしながら)愉しむ絵本ではなく、図書館の空気が好きな大人が見て愉しむ絵本かなと思います。書棚にたくさんの本が並んでいる図書館の、荘厳で静かなたたずまい。 話の途中、折り込まれて、観音開きのように開けて見る頁があります。深い青の帳が降りた神殿の中の空間が、頁を開けば、ぱあーっと目に飛び込んできます。オルゴールの蓋を開くと、綺麗なメロディーが流れ出すような、そんな気持ちに包まれました。 透明な静けさを湛えた絵の色合いが、とっても素敵です。絵の中に、心がすーっと吸い込まれていくような気がしてきます。少女が眠りから目覚めていく時間を描いた絵を眺めていると、しゅるしゅるしゅるっと音を立てながら下降していく球の秘やかな音さえ聞こえてきそう。水晶玉のような球の上から、天使の羽根がひとひら、ひとひら、ふわりと舞い落ちてきて……。 ショパンのピアノ曲集「夜想曲」の音楽が聞こえてくるような絵本です。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心の翼,
By カスタマー
レビュー対象商品: 翼の時間 (ミキハウスの絵本) (大型本)
夢の中で天使と旅をした子供は、一番最後に羽を持っています。この羽を持った子供という姿は「遠くをみたい」という寮美千子さんの詩に東逸子さんが絵を書かれた作品の中にも登場してまいります。「翼の時間」と「遠くをみたい」は姉妹のような本に思えてきます。 本はその本を手にとった時から読み手の心を映すものでもあると思います。ですからお母さんに出会うお話という読み方ができるのも素晴らしいと思います。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
作家の大事な作品,
By カスタマー
レビュー対象商品: 翼の時間 (ミキハウスの絵本) (大型本)
作家が出版当時の雑誌の記事で狩野芳崖の絵からインスピレーションを受けて描いたものであると語っていたことがあります。この作品の数年後に著者に訪れた出来事とだぶるかのような錯覚を起こす読み手もいるかもしれませんが、私はそれを予感したような作品ではないと思います。主人公の姿には読者が男の子とも女の子とも受け取っていい自由な想像の幅があります。深い読み方を想起させる力があることそのものがこの作家の大きな魅力なのかもしれません。
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