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翼の影 (1975年)
  

翼の影 (1975年) [古書] [-]

ゲレオン・ゴルドマン , 工藤 京子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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登録情報

  • -: 412ページ
  • 出版社: コルベ出版社 (1975)
  • ASIN: B000J9502K
  • 発売日: 1975
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By y_jade
神学生であった著者はナチス親衛隊に召集されますが、その後は衛生兵として従軍します。その行軍中に死にゆく仲間にホスチア(ご聖体)を…とか、収容所でミサを…とか言うのが多分に宗教的に感じられる方もあるかと思います。しかし、キリスト教会が所謂「土地の鎮守」であるところなのだとお考えになるとある程度スッキリ読めるかも知れません。実際、今も欧米の軍隊には従軍司祭・牧師がいて、信者である軍人の精神的助けになっています。ミサ・礼拝などの集まりなどもあります。

また、この本のドイツ語版は著者の晩年(ドイツ帰国前くらい)まで出版されていません。実在の登場人物に危害が加わることのないようにとの配慮だったそうです。やはりヒトラー暗殺計画への関わりについての言及あたりは確かに微妙でしょう。その当時の関係者の多くが故人となったことでドイツ語発刊があったようで、その折に若干手が加わったそうです。

さて、この新版の翻訳がこの8月上旬に「死の影 慰めの光」(鳥影社、ISBN:9784862651457)というタイトルで出版されます。これが著者がもともとつけた書名であるそうです。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By APRICOT
日本の板橋協会とグレゴリオ聖歌研究所で長年活動した、ドイツ人のカトリック神父の著者が、若かりし日の戦争体験を描いた自伝。フランシスコ修道会の神学生だったが、第2次世界大戦が始まり、事もあろうに悪名高いナチス親衛隊に徴兵される。だが、転戦する先々で人々を救い、紆余曲折の末に司祭の位を授けられる。

本書は古本のバザーでたまたま見つけたものだが、それまで存在すら知らなかった。これほどおもしろそうな実話で、しかも日本に深い関係を持つ神父の自伝なのに、なぜ埋もれてしまったのか…と大いに興味を持って、さっそく読む事にした。
読んでみて、埋もれてしまったのも致し方ないかな…と思った。

まず、著者がナチス親衛隊員だったのは、ほんの一時期だけ。歯に衣着せぬ物言いのため、早々に放り出されて国防軍に移っている。親衛隊の地位を利用しながら人を救う、綱渡り的な面従腹背の話を期待していたので、残念に思った。親衛隊員だった経歴が喧伝されすぎていると思う。

また、著者の人助けは、戦場で死にゆく兵士に聖体拝領をさせる、告解を聞く、ミサをあげる等、宗教的・儀式的な救いがほとんど。それはそれで大切であり、自身が生き延びた事すら奇跡的といえる過酷な状況の中で、著者が並々ならぬ努力をした事は、賞賛を通り越して圧倒される。だが、世俗的な人間の私は、殺されかけている人の命を救う類の、世俗的な人助けの話を期待していたので、やはり残念に思った。

以上、期待していたのとは大幅に違ったし、宗教的すぎて一般受けはしないな…というのが偽らざる感想である。それでも、他に類を見ない特異なノンフィクションであり、読んで良かったと思う。
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冒頭,著者はまだ若い、真面目なドイツ人青年で、よく学び、軍隊に入れられても上官の理不尽さには断固として戦います。
その姿は周囲の喝采も浴びますが,同時に彼の立場を危ういものにもします。
彼を守り育てたシスターは、はっきり言えば「超能力者」に近い不思議な力を持っています。
その力を信じるのも信じないのも読者の自由ですが、親が子供の危機に際して胸騒ぎを覚えるくらいのことは誰でも経験するはずです。
著者はあらゆる困難にもめげず、司祭に叙階されます。その生き様はまるで優れた映画を観ているように心地よく、ドラマチックなものです。
しかもこれはすべて「事実あったこと」なのです。
彼は戦後日本に来て、日本のために40年間も尽くしてくれました。わたしがもっと早くこの本を知っていたら、きっと彼に会いに行ったことでしょう。
これほど多くの人間が地上に住んでいて、しかし本当に美しい心の持ち主は数えるほどしかいません。その極くわずかに存在する美しい魂に、
あなたはこの本を通して出会えるのです。
わたしはクリスチャンではありませんが、ゲレオン・ゴルドマン氏を導いた「神」については、(ああ、まっすぐな人を導く存在は、きっといるんだろうなあ)と
想像しないわけにはいきませんでした。
欧米でのベストセラーです。
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