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それによるとこの作品は、<もうひとつの自我>との内面の葛藤を描いていて、主人公≒その他登場人物≒作者であるとのこと。村上訳で妹フィービーがホールデンを呼ぶ時「お兄ちゃん」でなく「あなた」となっているのも、この為だそうだ。
僕は野崎訳を読んでも単純な「イノセントな少年の反抗物語」とは思わなかったし、逆に村上訳の限定的な設定に違和感をおぼえたが、本書を読んで村上!氏の意図が判ってとりあえずよかった。
数多くある「ライ麦」論のひとつとしては、対談相手の柴田氏のツッコミ&フォローも絶妙で読みやすいと思います。
キャッチャーを読んだ人はもちろん、読んでない人も楽しめる本です。もちろん翻訳家を目指す人にもお勧めの一冊です。
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