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22 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本人の原型としての薩摩人の物語,
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レビュー対象商品: 翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫) (文庫)
「坂の上の雲」に続き新聞に連載された作品で、司馬48歳から53歳まで4年9ヶ月に渡って書かれた最大の長編小説である。明治6年の征韓論から明治10年の西南戦争にいたる5年間を舞台とし、多数の人物のエピソードと緻密な考証で、明治維新直後の不安定な時代を描いていく。 モザイクのように切片を張り合わせる手法と、行きつ戻りつする時間軸のために、ストーリーを追う読み物としては正直読みづらい。西郷隆盛は主要な登場人物ではあるが決して主人公というわけではなく、川路利良、大久保利通、桐野利秋、山県有朋、宮崎八郎などなど、多数の人物が入れ替わり立ち替わり主人公となり、テーマが判然としにくい。あえてテーマというべきものを探すとすれば、日本人の原型としての薩摩人とは何者か、といったところだろうか。 誰にでもお勧めできるほどわかりやすい作品とは言い難いが、膨大なディテールがあらゆる角度からこの時代を照らしていて、全体を読み通した後に残るものは非常に重くかつ大きい。「竜馬がゆく」や「坂の上の雲」よりも娯楽性が低いので読むにはやや気合はいるが、司馬遼太郎をより深く読んでみようという方には是非お勧めしたい。
17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
長編ですが、読み応えあり。,
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レビュー対象商品: 翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫) (文庫)
西南戦争=私学校=西郷隆盛、と単純に覚えていた私にとって、この出来事が日本が近代へと移行していく大きなポイントになっていることを改めて感じさせられた小説でした。また自らの死に場所を探すように薩摩へと帰っていく西郷隆盛の姿と共に、盟友でありながら自ら信じる志のため情を断ち切るように行動する大久保利通の姿も、深く印象に残るいい小説でした。
64 人中、59人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
地獄のデータ小説,
By くそったれのこの世界 (東京都品川区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫) (文庫)
これは明治初期のほとんど全てが分かる本です。しかしデータをバンバン叩きつけるように書いてあるため、読むのにかなり気合いがひつようです。よってチャレンジスピリットが必要です。8巻からやっと西南戦争が始まります。そこからは面白いです。しかし7巻まではかなりの根性が必要です。私は一生に一度の勉強と思い読みきりました。確かに物凄く勉強にはなります。世に棲む日々や竜馬がゆくのような面白さはないです。青春なし恋愛なし女子供なし、まるで教科書みたい。ハードで骨太な地獄のデータ政治小説です。覚悟を決めて読むべし。
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