前著の『私のみつけた京都あるき』が好評だったこともあり、羽田さんの京都あるきの第2段が発売されました。ちょうど桜の時期と言うこともあり、高名な写真家・水野克比古さんの美しい桜の写真と羽田さんの語りのコラボが心地よく耳に響きます。
「京都の桜のように、たおやかで、凛とした自分でありたい」という言葉に彼女の生き方を感じました。
前作よりもこの本の方がずっと深い京都の魅力を紹介していました。結構様々な京都に関する本が出ていますが、ここで述べられている情報は上質で、京都の奥深さを伝えるものでした。「ヤマザクラ」の良さに羽田さんを例えているコメントがありましたが、まさしくその通りの立ち振る舞いを感じさせる女優さんですね。
「女の神様に会いにいく」では市比賣神社を取り上げており、雅楽についても語っていました。本文では詳しく触れられていませんが、市比賣雅楽会は雅楽の世界では名門で有名です。
蹴上から少し歩いたところにある日向大神宮は隠れスポットで、これまで類書にはあまり取り上げられなかった場所でしょう。紅葉の名所で逆光に光り輝く木々をバックに羽田さんの笑顔が美しく輝いていました。次ページのMAPは詳しく書かれておりこのスポットの散策には有用です。
26ページには八重桜と散椿の競演を写しだされている地蔵院(椿寺)とアフロヘアの仏様(お正月にしか見られません)が紹介してあります。訪れる観光客は少ない寺院ですが、良い紹介でした。原谷苑の咲き誇る桜は春爛漫の京を艶やかに彩っていました。桜の頃、ここは必見です。
「友人の賀奈子さんと西陣をあるく」での紋屋町の三上家路地にあるドラート前で佇む羽田さんと賀奈子さんのショットがあり、この風情が京都の路地の魅力となっています。130ページには宮川町近くのあじき路地も掲載してあり、路地と若者の取り合わせが新しい京都を創り上げていっている実例を紹介してありました。
「私だけの小物を選ぶ、誂える」「もっとおいしい京都」で掲載してあるお店も類書にはあまり見かけないもので良い選択だと感じました。
「下鴨茶寮の女将佐治八重子さんに会いたくて」での女将との対談もまた京都の魅力と奥深さを伝えるものでした。
「スイーツ、カフェ&バー」の室町二条の「然花抄院」の落ち着いた雰囲気は他にないでしょう。京都の町家の魅力がストレートに感じられるカフェです。六曜社の地下店はいつも多くの観光客でにぎわう老舗カフェですので。
「再びの法然院 梶田真章貫主様にお悩み相談」「ちょっと気になる京都の情報6」と続きます。