短編集。
表題作は双子の男の子の話。当然のごとく彼らは常にライバル。父親が、手羽先を食べるとやがて羽が生えてくるなんていったもんだから、争って食べる。でも、手羽先にも左右があるし、両方バランスよく食べないと、なんて、こまかいリアリティがおかしい。短編は特にオチは書けないので、あれですが、決まってます。あと、猫好きの父と息子対、猫嫌いで犬好きのおかあさん。子猫を飼った息子は果たしてどうするのか?(「ぼくの猫」) ラツマンさんとその守をしているノアさん。ラツマンさんはいつもかけっこをしていて、それに手をやいたノアさん。暑い夏、一計を思いつく。ノアさんの言うことをなんでも聞くラツマンさんに、冬だと言ったのだ。ラツマンさんは山ほど着込んでかけっこをする。そうしたら、疲れて走るのを止めるだろうとノアさん。ところが・・・・。(「かけっこ」)。
短編は、おちの付け方で、作者が結構露わになるものですが、オルレブのユーモアと、そのユーモアを培った体験と、それをとらえる視線の豊かさを堪能しました。