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義経の悲劇 (角川選書)
 
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義経の悲劇 (角川選書) [単行本]

奥富 敬之
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,470 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

平家滅亡後、兄頼朝に打ち捨てられ、逃走と放浪の末、薄幸の生涯を終えた、という人物像が巷間に流布する義経。はたして、それは本当なのか。大きな歴史のうねりの中で翻弄され続けた義経の知られざる実像を、頼朝の思想との対比を通して史実に沿って検証。真実の義経像に迫る。

内容(「MARC」データベースより)

悲劇の義経像は本当か? 大きな歴史のうねりの中で翻弄され続けた義経の知られざる実像を、頼朝の思想との対比を通して史実に沿って検証。真実の義経像に迫る。2005年大河ドラマの時代考証担当の著者が描く。

登録情報

  • 単行本: 221ページ
  • 出版社: 角川書店 (2004/09)
  • ISBN-10: 4047033707
  • ISBN-13: 978-4047033702
  • 発売日: 2004/09
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By thetaoh
形式:単行本
史実から義経の悲劇の理由、義経がいかに間違った行動をしていたかを解明しようとします。
第1章 源平合戦前史
第2章 東国自立への頼朝の決断
第3章 専制君主後白河院
第4章 義経の悲劇の本質を探る
第5章 通じなかった頼朝の願い
から構成されます。第1~3章までは、史実についての説明と解説がなされ、さらに登場人物の出身地などを細かに記され、大変参考になる内容となっています。さすが、現代の鎌倉時代の歴史学第一人者というところです。
第4~5楽章は、この本の本題であり、義経の悲劇の原因は
1官職に就くことを頼朝の許可なく単独で行ってしまった。
2頼朝が目指した世界が、武士世界を作ることなのに対して、義経は源平の復讐戦として行動した。
3頼朝の指揮よりも、時に後白河院の指揮により動くことが多くなった。
ことなどを理由にあげています。
だとしても、それが正当である理由を説明するには十分ではないし、頼朝がいかに異常な猜疑心を持ったかを否定するにも至っていはいません。
実際のところ、この時代の出来事(事実)は吾妻鏡などで事柄だけ記されることが多く、後から作られる物語が語ることが正当化されたりして、検証が難しいのも確か。
義経一人だけでなく、源範頼、川越重頼、千葉広常など、頼朝により誅殺された人物の検証例を上げ、その上で結論を導き出していただきたいと願います。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 佐藤弘弥 VINE™ メンバー
形式:単行本
著者奥富氏は、「義経が兄頼朝の理想を理解出来なかったのが、義経の悲劇の本質だ」と思っているようだ。しかし関東に土着した土豪たちの利害優先の政治思想の持ち主である頼朝の政治姿勢を、京に育ち、奥州平泉という大都市を見ていた義経が、理解できなかったのは、むしろ当然であると私は思う。

頼朝は、関東の利害の旗印として祭り上げられ、用が済むと、一族は根絶やしに滅ぼされた。これは冷厳な事実である。頼朝は、実の弟義経を自己の政治の邪魔者と思ったかもしれないが、それこそが頼朝の最大の失敗であった。考えてみれば、義経死後10年後、何故頼朝は、謎の死を遂げた。それは鎌倉政権内における頼朝の立場の危うさを物語るエピソードではないだろうか。著者は、兄の政治的理想を理解しなかった。それが義経の悲劇という結論を導き出している。これは実は逆で、義経の思いを自分の政治的理想の中に生かせなかった頼朝こそ、源家の滅亡という最大の悲劇を招来した原因ではないだろうか。

もしも頼朝が、本物の政治家であるというならば、義経を自分の右腕として活用し、関東の利害を優先する偏狭な政治手法を執り続けるのではなく、京都も奥州も視野に入れた理想の国家を実現することを考えたかもしれない。そうすれば日本の歴史は、全く別の展開を見せていたかもしれない。しかし彼はそうしなかった。そしてそれ故に一族は滅んだ。

それから800年の歳月が流れた。世の中を見る。すると、政治の権力構造はともかく、藤原氏が創り上げた天皇を擬制の頂点とする日本の社会構造は、少しも変わってはいない。頼朝は鎌倉の北条氏に利用されただけではなく、平清盛の野望に翻弄された京都の藤原氏政権に利用されたのではないのか。そろそろ頼朝に対する過大評価という共同幻想をぬぐい去っても良いのではあるまいか。

最後に、この著の四三ページの中尊寺所蔵の義経の肖像が、左右逆になっていることを指摘しておく。

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