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義経〈上〉 (文春文庫)
 
 

義経〈上〉 (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

悲劇の英雄が、活字の大きな新装版で甦る
源氏の棟梁の子に生まれながら寺に預けられた少年時代。英雄に昇りつめ、遂に非業の死をとげた天才の数奇な生涯を描いた長篇小説

内容(「BOOK」データベースより)

みなもとのよしつね―その名はつねに悲劇的な響きで語られる。源氏の棟梁の子に生まれながら、鞍馬山に預けられ、その後、関東奥羽を転々とした暗い少年時代…幾多の輝かしい武功をたて、突如英雄の座に駆け昇りはしたものの兄の頼朝に逐われて非業の最期を迎えてしまう。数奇なその生涯を生々と描き出した傑作長篇小説。

登録情報

  • 文庫: 490ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 新装版 (2004/02)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4167663112
  • ISBN-13: 978-4167663117
  • 発売日: 2004/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 24,017位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By masa
形式:文庫
 歴史上の人物には「人間」が見えにくいのですが、司馬文学には必ずその時代背景の中で行動した「人間」が描かれています。この本には義経が弁慶と戦うシーンがありませんし、義経八艘飛びも出てきません。言い伝えの義経をイメージしていた方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。しかし、苦労して開墾した土地の所有権を保護する政策を打ち出し、土地の所有権に新たな価値観を見出す国家の誕生をいち早く感じ取っていた頼朝と、これを理解し得ない京都育ちの義経との間に生じた確執が描かれています。
 義経をとおして、安定した伝統の中で「血」を重んじてきた平家(京都)の終焉と、開墾で土地を得て生きてきた「実」を重んじる関東(鎌倉)の新国家誕生を描いた力作です。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
本書の義経は、わたしたちがよく知っている義経の物語とはずいぶん、色合いが違う。

義経は、童話や時代劇では悲劇のヒーローのイメージが強く、弁慶との出逢い、静御前との恋など、数多くの有名なエピソードで彩られているが、本書ではそうした人口に膾炙したエピソードをほとんど取り上げない。なんと、頼朝の追討を受けて京を逃げ出し衣川で自害するまでは、たった3行である。これにはおどろいた。

もちろん、人間を書いている。人間の泣き笑いを描いている。だから史書ではなくて紛れもなく小説である。しかし、情緒の捕らえ方が普通のふうではない。個々の人間の行動や考え方、価値観は、時代を離れては存在しない、という観点から出発している。

この物語の時代は、公家の世から武士の世に、に大きな舵が切られた時代である。このあと、徳川の世が終わるまで実に700年間、武士の世が続く。そういう大きな時代の転換があった。

だから、この物語は人間を描いてはいるが、その視点は、人間からみたものではなく、いわば時代がみた人間、である。

義経と頼朝を、時代からみると、また、この兄弟の悲劇への理解が深まる。義経は天才的な戦略家だったが、しかし、時代からみれば、ただの愚か者であった。頼朝は、この悍馬の如く荒れ狂う時代にしがみつき、必死で乗り切って武家の世を開いたが、義経は己が愚かさのために振り落とされてしまった。頼朝が義経と初めて対面したときの喜びは本物だったろう。しかし、頼朝には落馬しそうな義経を助けあげるだけの余裕がなかった。司馬はそういっているように思える。

頼朝が時代を乗りこなし、義経が振り落とされたことが決まったあと、それ以上の物語は単なる惰性でしかない。だから、3行だったのかも知れない。

ともあれ、司馬の書く義経は、やはり、司馬版としかいいようのない義経であった。
いつの世も、時代の気分から、人は逃れられるものではないのであろう。

このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
天才的な軍師である義経は、平家を滅亡するまでは源氏にとって
必要な存在であった。しかし京の価値観が身についている義経と
関東の武士である源頼朝は政治的にはまったく意見が合わず、
このことが義経を悲運へと追い込んで行く。
この史観に基づいて小説は書かれており、義経の存在とは何だったのかを

考えさせられる。特に最後の文章は私たちに難しい問題を投げかけている。
小説自体は源平合戦を中心に詳細に書いてあり、最後まで飽きさせない。
上下巻を一気に読むことができた。

個人的には、義経が弁慶とともに東北へ逃れていく場面も司馬氏に
書いてもらいたかったが、源平の時代を司馬氏流の見方で眺めること
ができるのでお勧め。

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投稿日: 5日前 投稿者: 立花京太
義経を描いたということ
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投稿日: 4か月前 投稿者: リグレット708
奥州の人にも読んでほしい。
前半は頼朝の話が多く、「この境遇からどうやって平家を倒すんだ?」と思った。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: れきしもん
現実的な「義経」
 戦国・幕末の司馬作品はあらかた読んでしまったので読んでみた。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/12 投稿者: 久保田真史
良いですよ〜。
司馬遼太郎版「義経」。

あまり、司馬遼太郎っぽくないんですけど、そこがまた・・・ね。... 続きを読む
投稿日: 2009/11/6 投稿者: (*^ワ^*)
戦術に長けていたが世間知らずの青年の魅力とせつなさ
 司馬 遼太郎... 続きを読む
投稿日: 2009/9/16 投稿者: ひなぎく
人間を描く力
私が司馬遼太郎はいいなぁと思うのは、
「歴史上の人物を描く」のではなく、
「人物を描き歴史を語る」ところ。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/29 投稿者: コッチ
義経の実像を知ることが出来る
... 続きを読む
投稿日: 2009/6/24 投稿者: matsu14
人間義経
司馬版義経では等身大の人間としての義経が描かれている。

伝説的な内容は一切なく、弁慶もほとんど出てこない。... 続きを読む
投稿日: 2007/6/16 投稿者: john
生身の人間としての義経
伝記小説で読んだ義経は、少年漫画のヒーローだった。... 続きを読む
投稿日: 2007/4/13 投稿者: 赤道に大雪
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