「義父」……義理の父とその息子になった徹雄君のお話です。
丸木先生大好きなんですが……今回、あえて★一つ落とします。
惜しい……本当に惜しい箇所がいくつか。
まず、設定が明治末期ということで、この時代独特の空気がもう少し欲しかった。
著者もこの時代を書くのは初めて、だそうで…。
袴・門弟・芸妓・渡仏とか秘密倶楽部だけじゃない、もっとレトロな雰囲気があれば良かった。
例えば家格設定の書き込みがもっと欲しい。(少しはある)
お話の流れに文章がついていっていない……気持ちもついていかない、気がします。
そして……慣れって怖いなと思うのは、「義父」でOK、問題なしだと思ってしまう自分。
エロい文章に関しては他のレビュアーさんが仰っているとおり、相変わらずすごいです。
……が、擬音にも喘ぎ声にも義父の凄い持ち物にも慣れてしまった……。
おかしいなー、
あんたとお前と俺。 (白泉社花丸文庫BLACK) で萌えたのになぜだろう……
そう思ってよく考えてみると、ふと思い当たる節が。
主人公の性格です。丸木先生ならではのこのじめじめした性格の主人公。
ところが、最近では「あんたとお前と俺」のように、誘い受け、開き直りな性格に……。
最初から最後までしょんぼりじめじめした性格に共感できるなら、読んでいても萌えるかも。
(でも私の場合は「激しく抵抗→調/教」コースか「純粋に見えて実は淫/乱」なほうがいいので……)
もしくは
兄弟 (アズ・ノベルズ)のように、ホンモノの血のつながりだったら、
もっと萌えたのになぁ……。
★女性の着物を着せるのは賛否あると思いますが、私は好みではありませんでした。