入江亜季さんのことは随分前から大好きで、このシリーズも一巻から欠かさず拝読していました。
大同小異の本ばかりが溢れる中、ずっと見続けていたいと思える数少ない作家さんの一人です。
どの巻も、絵・ストーリー共に、丁寧で温かく、優しく、切ないものばかりで、
三巻はその中でも光り輝いているように思います。
特に、淡い恋心と永遠の別れを双方の目線から語った「薄明」、
そして23才差の夫婦の生活をゆったりと描いた「メリー・ガーデン」は何度読んでも
初めてのように目頭が熱くなります。
正直、「死」をこんな風に描いた本に初めて出会いました。
人生は儚く、時に暗いものだけれど、人間には光を見出す力がある、そんなことをささやいてくれる漫画です。
もし迷っている方がいらっしゃったら、是非手に取って見て下さい。
入江さんの作品、そして読者に対する温もりがきっと伝わってくると思います。