社会に生きる、それぞれの世界(仕事)での、一人の仕事に賭ける(観念)男の人生(生き様)の一ページを覗かせて頂きました。ピアノ調律等の技術的(専門的)な事は、素人にはなかなかすべてを飲み込み理解には難しくも、一職人の情熱、毅然とした拘りを感じた。そこに描かれる心理描写。人間臭いあくまでも人間それぞれが持つ本質、根底に共感を覚える(不易流行)。そして著者の調律師による世界に一つの美音を作り出す、著者の音色の確立、凛然の音を、この書物を通じ幻聴を鼓膜に振動し振るう。プロローグを読んでいて自分が著者に乗り移る感覚、そして情景描写等、ドキドキと瞬時に吸い込まれる。今日、時代の流れの速さ、情報の爆発的量。流行の流れに乗る人々。故、もう一度個々の意識、判断を自覚し考え、しっかりとした責任行動をして生きて行きたいと思いました。最後に生き残るもの(資格)は<信頼>であると、そして世の中<人は見ている>、<見てる人はちゃんと見ている!>、私はこの著者の書物を通じ、そう感じ取りました。