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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
寺山ヒストリーと美学を204ページで,
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レビュー対象商品: 美輪明宏が語る寺山修司 私のこだわり人物伝 (角川文庫) (文庫)
「人生・愛と美の法則」という美輪さんのNHK人間講座テキストを読んで「毛皮のマリー」や周辺のことを知りたくなって購入。
一緒に仕事をした経緯からハプニング、寺山修司と美輪明宏のやりとりの描写が豊富で面白かった。 元妻だった九条今日子さんとの対談もあり、出会いから天井桟敷立ち上げ、寺山修司死後のハツさんとのやりとりなど、興味深い話がたくさんあった。 そしてなかでも「ハハ地獄」と題して書かれた寺山ハツさんの項は感慨深いものだった。 この項と同時収録の戯曲「毛皮のマリー」は呼応したものになっている。 呪縛ともいえる母の干渉と、そんな母が恐ろしくもあり愛しくもある息子。 「家族」「性」は誰のモノなのか? 巻末掲載の「サド公爵」「フェチシズムの宇宙誌」もまたそれに連なるコラム。 寺山作品を矮小化する事の愚かさを示唆し、寺山修司の創作の背後にある膨大な世界の一端をかいま見せてくれる。 少ないページ数ながら、寺山修司の根っこに位置する「母」にも焦点を当てて語った本。 私のような「よく知らないけど、興味あるわ」というヒトにもうってつけではないかと思う。
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