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美談の男―冤罪袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密
 
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美談の男―冤罪袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密 [単行本]

尾形 誠規
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

私は無罪を確信しながら死刑判決を言い渡した―。39年前の過ちを自ら告白した元エリート判事の転落と再生。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

尾形 誠規
1959年生まれ。鉄人社勤務。書籍担当編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 鉄人社 (2010/6/1)
  • ISBN-10: 490467605X
  • ISBN-13: 978-4904676059
  • 発売日: 2010/6/1
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
傑作です 2010/6/14
形式:単行本
無実の心証を抱きながら死刑判決文を書いたことを公言した、元裁判官熊本典道。
筆者は熊本さんの過去を一つ一つ丹念に取材していきます。
様々な過去が家族や関係者によって明らかになっていくにつれて、熊本さんの印象は
二転三転します。
読者は筆者の真相に迫ろうとする迫力に、時間を忘れて引き込まれてしまうと思います。
非常に読みやすい文章なので冤罪や裁判に興味がない人でも読みやすいと思います。
そして読んだ後にいろいろな事を考えさせられる良書だと思います。
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
好きな俳優が出演している映画(BOX−袴田事件 命とは−)をきっかけに購入しました。
副題の通り、実際に起こった袴田事件をベースに、無罪の心証を持ちながら、多数決の合議に破れ意志に反する死刑判決文を作成した実在の裁判官の葛藤を描く映画だったのですが…。鑑賞後、2人の主人公「被告人・袴田巌」と「件の裁判官・熊本典道」にものすごく興味が湧いたので。

で、この本はその裁判官について徹底的に書かれたものです。映画では、ん??と首を傾げてしまった矛盾点も、この本を読んで納得したことが多々。何よりも、被告人の死を背負った悲劇の裁判官の美談としてではなく、時に彼を糾弾するような言葉も交えながら、脆かったり弱かったりどうしようもなかったりする「人間・熊本典道」として書かれているので、一気に読んでしまいました。また、熊本氏の家族・知人・友人や袴田事件に関連する方々への取材の様子も書かれているんですが、それぞれに心を打たれます。

敷居の高いテーマを扱っていますが、「個人」の目線におりてきているせいか、とても読みやすいですよ。美談と切り離して書いているのですが、筆者の熊本氏への<情>というのか、いくばくかのあたたかみが感じられることも読後感のよさに繋がっていると思います。裁判とか、冤罪とか、堅苦しく考えず読んで欲しい1冊。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
冤罪と考えるしか無い袴田事件は、次のようなものである。昭和41年(1966年)6月30日 、
静岡県の 味噌製造会社専務の自宅が放火された。
焼跡から専務(41歳)、妻(38歳)、次女(17歳)、長男(14歳)の計4人の他殺死体が発見される。
静岡県警清水警察署は味噌製造工場および工場内従業員寮を捜索し、
当時味噌製造会社の従業員で元プロボクサーの袴田巖の部屋から極微量の血痕が付着したパジャマを押収、
同人を逮捕する。同人は自白起訴される。

しかし、証拠はきわめて脆弱で、取り調べが、長時間に及ぶ拷問的だったものが明らかになり、
自白の信憑性も疑われることとなる。

裁判で袴田被告は全面否認に転じるが、判決は死刑であった。この裁判で3人の裁判官のうち
左陪席を務めたのが、最も若い、熊本典道判事であった。熊本判事は無罪の心証を持つが、
ほか2人の判事と合議の上、多数決となり、不本意ながら死刑の判決文を書いた。

しかし2007年になって、熊本判事は、上記裁判が、誤りであったことを、守秘義務を破り
告白するのである。

本書は、その熊本典道氏の、告白までを克明に追った物。
そこには「美談」では済まない激しい心の葛藤と、成活の不安があった。
ページを捲る手が止まらない迫真のルポである。
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