内容(「BOOK」データベースより)
欲望、情熱、愛情が匂いたつ「一枚の絵」―。かきたてられる興味。彼女はなぜ愛され、描かれたのか。そして絵筆を持つ画家の想いは。モディリアーニへの愛に殉じたジャンヌ、「ピカソを捨てた唯一の女」フランソワーズ、シーレの「失ってはならない女」ヴァリ、クリムトにエクスタシーの瞬間を描かれたエミーリエ、画家たちが競って描いたキキ…。胸躍るエピソード満載の、十九人の「美神」コレクション。互いをインスパイアしあった画家と美神の関係から、「ふたりでいることによってはじめて可能になる自己実現」、「恋愛の可能性」を探る。読んだ後、絵が観たくなる。そしてむしょうに恋がしたくなる。
著者からのコメント
『美神(ミューズ)の恋』は、2003年に刊行された『彼女はなぜ愛され、描かれたのか~大人のための恋愛美術館』(すばる舎刊)の文庫版です。
今回の文庫化に際し、「ひとりの男から決定的に愛された女」としてサルバドール・ダリのミューズ、「ガラ」を加えました。
----ガラの背中が私に告げる。ひとりの男から決定的に愛される女には、「理由」があるのだ、と----
また「文庫版あとがき」も書きました。『彼女はなぜ~』が出版されたとき、賛否がくっきりわかれたこと、そのことに対する私の考えなども書きました。
絵画が好きな方はもちろん、そうでない方にも「男女の組み合わせ」「恋愛の可能性」などの視線で楽しんでいただければ嬉しいです。2010年1月9日 山口路子