歴史的名作といえる『セーラームーン』、いよいよこの12巻で完結です。
新装版11巻から続くこのラストシリーズは、とても重くシリアスです。
「なかよし」連載当時小学生だった私は、この重い展開が辛く、
ついていけなかったものです。
しかし、この新装版の発売を機に、今再び読み返してみると、
セーラームーンの世界のスケールの壮大さ、深さに驚愕しました。
今まで色んな苦難をともに過ごし乗り越えてきた仲間たちが、
一瞬の隙をつかれていとも無残にあっけなく、次々と死んでしまう場面は、
やはり今読んでも辛い気持ちになります。
けれど、それが戦争というものの残虐さや悲惨さをリアルに表しているようにも感じます。
クライマックス、たったひとりになったうさぎが、絶体絶命の中導き出した答えは、
とても感慨深く、色々と考えさせられました。
1巻の頃からは考えられないくらい、大人の女性になったうさぎちゃん、
ラストはハッピーエンド…なのですが、これからさらにもっと重いものを背負っていくであろう彼女に、
どこか物悲しさも感じてしまいました。
『セーラームーン』を読んだことのない方はもちろん、
昔読んだことのある方も、もう一度手にとって読んでみてもらいたい作品です。