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美学入門 (朝日選書 (32))
 
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美学入門 (朝日選書 (32)) [単行本]

中井 正一
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 単行本: 229ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (1975/01)
  • ISBN-10: 4022591323
  • ISBN-13: 978-4022591326
  • 発売日: 1975/01
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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日本の美 2010/9/13
By トップ500レビュアー
東西の美について歴史的考察がなされているが、ここでは日本の美について目を開かれ腑に落ちたことなどについて記す。
.「美」とは、きれい、痺れるような、息をのむ、「在る」という叫び声、「はっ」と思うような大いなる生命に巡りあう。(感情ではない。その時主体はない)
.「いま、ここ」に、流れる時間を切って捨てて、脱落して新しく生まれ変わる。そしてそれも脱落する。呼吸がそれ。
.さやけさ、わび、幽玄、数寄、粋を貫いているものは同じ。「無所住心」のこと。
.「間」。人間の肉体の中には、私たちが知らない深い秩序がある。大いなる存在(いのち)が隠れているということへの信頼がある。そしてそれは現実への深い信頼感につながっている。
.具体として「時の音を取る」という言葉がある。その時間が特に持つ深い寂しさにピタッと音が通う。ということである。
日本の美をまとめる一つの物語がある。
ある茶人が庭を造り、尊敬する人に見てもらった。
その人は、ある見事な石の据え方を見てあの石はまことによろしいと言った。
本人は、その後直ちにその石を掘り起こし庭から取り除いてしまった。
目をそばだだたせる美しさを通り越して渋い美、滋味の美を、ただ何となき美の世界を作ろうとした。
「寂かに見れば、物皆自得す」 芭蕉。
忘れられた名著であろう。
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8 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
実際に書かれたのは、1950年代である。したがって少々表現が古く、現代人にとっては、すんなり読める表現ではない。

結論ありきのビジネス書ばかり読み慣れている頭には、少々とっつきにくいところもあって、著書が言わんとしていることを理解するのが大変だったのは事実。しかし、その論点は、現在でも通用する内容も多く、数年後にさらに教養を身につけた状態で読むとまた違った理解ができるのではないかと思う。
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革マル派元書記長・森茂(元ブント。東大文卒)中核派元書記長・野島三郎(元「探求」派。法政大学?)はもともとは美学研究者で吉本隆明にも評価されたほど。「美学」は昔はエリートの間ではやったようだ。私が早大1年(1968年)のとき中井正一ブームがあった。昔からそそっかしい私は作家の中井英夫と間違えて中井は美学もやるのかと感心した。流行に敏な私は「美学入門」を買って読んだがさっぱり理解できず友達に売った。あと「委員会の論理」も読んだな。中井正一はマルクス主義者ではなく発想がどこから来るのか解らなかった。文芸評論家の平野謙も中井は解らん、と戦前言っていたそうだから無理もない。
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