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物語の主人公は,30代の女性アナウンサー.独身.社会的には全てを手にしているように見えても,「私は幸せ!」と言い切れない.周りの様々な境遇の知人や,飛行機内に乗り合わせた夫婦と自分を比べ,「あっちのほうが幸せだったらどうしよう?」と不安に駆られる.
「仕事」と「美貌」を手に入れれば幸せだと信じて頑張ってきたのに,そう言いきれないもどかしさ.迷い.
でも,これ,「美女」だから「不幸」なんじゃないと思った.
「迷う」し,「ないものねだり」しちゃうし,他人と幸せ度を「比較」できないし,「決断」できないから,「不幸」なんじゃないかな,と思うのだ.それは美人とか,不美人とか,そういう事と関係なく起こる.
確かに美人も不幸かもしれない,結婚しても不幸かもしれない,社会的地位があっても不幸かもしれない…,逆も然り,幸せかもしれない.
結局,自分の「幸福感」は,自分自身にしかはかれない.どんな境遇・容姿でも,「私幸せ!」っていえるひとは,誰がなんと言おうと幸せなのだ.
個人的には,美人でキャリアも地位も経済力もあれば,世に言う「負け犬」でも“充分”だと思うんだけど.なにをそれほど嘆くのか….
だって,世の中は,美貌もキャリアも地位も経済力もない上に「負け犬」状態の人が多くいる.それこそが大多数なのではないかと,私は疑っている.
遙氏には,いつか,「不美人・ノンキャリア・経済力ギリギリ・独身」女の物語を描いて欲しい.フェミニズム研究の一環として.
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