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美女たちの西洋美術史 肖像画は語る (光文社新書)
 
 

美女たちの西洋美術史 肖像画は語る (光文社新書) [新書]

木村泰司
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

**きれいだけが、すべてじゃない----美女たちの彩る西洋美術史【オールカラー絵画・写真126点掲載】**

私たち人間は、家族や恋人のイメージと共にいつも暮らしていたい、そして愛する人のイメージを永遠のものとしたいと思う生き物です。その欲望に応える一つの手段として、個人の肖像がありました。
人類の歴史は、愛や欲望によって大きく動かされてきました。そして同じことが、西洋美術における肖像画の発展にもいえます。肖像画も、愛と欲望の産物なのです。(序章より一部改変して抜粋)
西洋美術史を華やかに彩った麗人たちの肖像画。華やかな笑顔の裏には何が? 画家が描き出そうとしたものとは? 一枚一枚の肖像画から、ミステリーのように浮かび上がる美女たちの運命、性、愛と悲劇。ヨーロッパの王侯貴族を中心に語る、15章の西洋美術小史。オールカラーで豪華に絵画、写真126点を掲載!
《本書で取り上げる美女たち》
マリー・ド・ブルゴーニュ/イザベッラ・デステ/アニエス・ソレル/ディアーヌ・ド・ポワティエ/アン・ブーリン/エリザベス1世/メアリー・スチュアート/ガブリエル・デストレ/マリー・ド・メディシス/ヘンリエッタ・マリア/マルガリータ王女/ポンパドゥール夫人/マリー・アントワネット/ウジェニー・ド・モンティジョ/エリザベート/マリア・アレクサンドロヴナ/ジャクリーン・ケネディ・オナシス...etc.

内容(「BOOK」データベースより)

西洋美術史を華やかに採った麗人たちの肖像画。華やかな笑顔の裏には何が?画家が描き出そうとしたものとは?一枚一枚の肖像画から、ミステリーのように浮かび上がる彼女たちの運命、性、愛と悲劇。ヨーロッパの王侯貴族を中心に語る、15章の西洋美術小史。

登録情報

  • 新書: 252ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/11/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4334035965
  • ISBN-13: 978-4334035969
  • 発売日: 2010/11/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
 この著者の前二著作『名画の言い分 数百年の時を超えて、今、解き明かされる「秘められたメッセージ」』と『巨匠たちの迷宮-名画の言い分』に大変感銘を受け、昨2010年11月に出版されたこの書も手にした次第です。
 またしても私の期待を裏切らない、平易かつ明快に西洋美術鑑賞のヒントを与えてくれる良書であった。それが私の率直な感想です。

 今回は古代ローマ時代から20世紀のポップアートまでの西洋肖像画十余作品を取り上げ、それぞれの絵画が生まれるに至る時代背景や被写体である人物の波乱に富んだ生涯などを、美しい図版とともに紹介してくれています。

 殊にキリスト教の変遷史に沿って肖像画の描き方が大きく変わっていったさまを分かりやすく解説していて、大変興味深く読みました。
 西暦380年にキリスト教がローマ帝国の国教となったのを境に、異教徒の偶像崇拝が禁じられたこと。
 キリスト教では人間は神より劣り、肉体は魂・精神よりも劣ると考えられたため、ローマ風の写実的な表現が中世キリスト教美術では否定されたこと。
 そのためルネサンス時代に古代芸術が再び息を吹き返すまで中世期には肖像表現が暗黒時代に引きずり込まれたこと。
 正面を向いた肖像画はキリストにのみ許されていたものが、宗教改革後は偶像崇拝を禁じるプロテスタントの被写体で見られるようになったこと。
 北方ネーデルランドの影響下では人物を暗い背景に置く描写が広がったこと。
 などなど、今後西洋の肖像画を眺める際には頭の引き出しから取りだしてみたい鑑賞の手引きに満ちています。

*「綺羅星のごとく」という表現に「きらぼし」とルビがふられています。この表現は大辞林を引くと「『綺羅(きら)、星(ほし)の如し』という言い方から、誤ってできた語」とあります。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
西洋美術史というより、ヨーロッパの華やかな宮廷を舞台に激しい生き様を披露した15人の女性史のような記述が続きます。中野京子の書いた「ハプスブルグ家」や「ブルボン家」に関する著作に似た切り口が感じられました。
なお、マリー・アントワネットの記述は3ページですので、無理してこの有名な女性に1章を与えた感じですね。

第1章の「マリー・ド・ブルゴーニュ」を描いたミヒャエル・バッハー(1479年、ハインツ・キスターズ・コレクション スイス、クロイツリンゲン)の作品は不思議な香りが伝わってきました。
また第6章のウィリアム・スクロッツが描いたとされる「13歳のエリザベス女王(後のエリザベス1世)」(1546年頃、ウインザー城王室コレクション イギリス)は、後の見慣れたエリザベス1世とは雰囲気が違うのに驚きました。

取り上げられた「美女たち」です。章立てをご覧ください。
序章:美術史の中の肖像画
第1章:マリー・ド・ブルゴーニュ―ハプスブルク家の繁栄を築いた美女
第2章:イザベッラ・デステ―ルネサンスの熱狂を生きた美女
第3章:アニエス・ソレル―聖母になぞらえられた公式寵姫
第4章:ディアーヌ・ド・ポワティエ―苦境に屈しない永遠の美
第5章:アン・ブーリン―野心で愛を勝ち取り、処刑された悲劇の王妃
第6章:エリザベス1世―王国の偶像となり、国家と運命を共にした女王
第7章:メアリー・スチュアート―女として生きた「女王」
第8章:ガブリエル・デストレ―王と国家に尽くした寵姫の鑑
第9章:マリー・ド・メディシス―尊大な自我の運命
第10章:ヘンリエッタ・マリア―プロテスタントと結婚したカトリックの姫君
第11章:マルガリータ王女―天才が描き出した落日の王族
第12章:ポンパドゥール夫人―ロココの「女王」の華やかな戦い
第13章:マリー・アントワネット―国民に憎悪された王妃
第14章:ヴィンターハルターの描いた貴婦人たち―肖像画の落日
終章:ジャクリーン・ケネディ・オナシス―アメリカの偶像
主要参考文献
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
美術史であり、歴史でもあると思います。
肖像画や名画で読み解く本はたくさん出ていますが、著者により見方が違うので、人物や肖像画が同じでも違った読み方、見方ができると思い、購入してみました。
木村さんらしいやさしい、わかりやすい文章で、おまけに肖像画がカラーでたくさん載っていたので読みやすかったし、面白かったです。
西洋の歴史、美術に関する本を好んで読んでいますが、これは歴史とか美術とか関係なしに、物語としても読むことができるので、気軽に手にとってほしい本だと思いました。
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