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美味礼讃 (文春文庫)
 
 

美味礼讃 (文春文庫) [文庫]

海老沢 泰久
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

彼以前は西洋料理だった。彼がほんもののフランス料理をもたらした。その男、辻静雄の半生を描く伝記小説。丸谷才一氏ほか大絶賛

内容(「BOOK」データベースより)

彼以前は西洋料理だった。彼がほんもののフランス料理をもたらした。その男、辻静雄の半生を描く伝記小説。

登録情報

  • 文庫: 509ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1994/05)
  • ISBN-10: 416741404X
  • ISBN-13: 978-4167414047
  • 発売日: 1994/05
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
ブリア・サヴァランの美食哲学に接することもない現代日本の我々は、それでも本物のフランス料理に接することができる。それはなぜか。答はこの本にある。

ひょんなことから若くして料理学校の経営者となった辻静雄は、日本の一流レストランのシェフたちが判で押したように同じような贋物料理しかつくれないことに愕然とした。それは、外国船のコックが船の中でつくっていた料理が広まったものだったのである。

本物を求めてのゼロからのスタート。話を聞くためだけにアメリカに渡る。世界屈指の美食研究家チェンバレンに会ったとき、辻は自分の探していたものがわかったと妻に語る。

「きみには黙っていたけど、大の男が料理の勉強をするなんて、恥ずかしかったんだよ。でもチェンバレンさんと話して、料理も立派な研究の対象だと分かったんだ」

黙って何もいわない妻に、辻静雄は告げる。

「辻調理師学校を日本一の調理師学校にしてみせるよ」

彼はその決意通り、日本一の学校をつくりあげた。フランス料理普及の功績でフランス政府から勲章を授与され、世界中の友人から尊敬される。それなのに、本人が成功の美酒に酔いしれていないのはなぜなのか。

無用な飾りをいっさい捨てた海老沢泰久の文章は、芸術的料理を描き出すばかりでなく、日本の料理界を根底から変貌させた男の人生を料理のレシピのように具体的に語り明かす。

執筆前の取材と調査に2年余り。フランスの三ツ星レストランを歴訪し、辻静雄当人へのインタビューも50回に及んだという入念さは、辻静雄の情熱が作者にも伝播したからだろう。

グルメですらない自分が、この文庫本を繰り返し読み、おいしい料理を食べることの喜びや、つくることの深さを、何度も何度も味わうことが出来た。それは辻静雄が自分の舌と体をはって成し遂げた実践研究と、その半生を徹底的に追跡し、再現して見せた海老沢泰久の名文のなせるわざである。

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17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By keiji44
形式:文庫
丸谷才一は辻静雄を”明治初期に行われた学問・文化の紹介を使命感をもって昭和に行なった男”と評した。西洋料理しかなかった日本に本物のフランス料理を紹介した彼の生涯を追うこの本は、同時に知識人とは何か、文化とは何か、教育とはなにか、本物とはなにかを考えさせる。

辻氏が使命として行なった自宅での食事会も開高健、阿川弘之氏などの随筆にあらわれているのを散見するが、本当にわかるということがどれだけ凄絶な事かは、結局辻氏がフランス料理の食べ過ぎによる内臓の故障、というしかない疾患で亡くなられた事実が教えてくれる。

海老沢氏の語り口はいつもと同様に平明で、時には”軽すぎるかな?”という位で、大変読みやすい。本書を読んで辻氏に興味を覚えたら、是非氏自身の著作も読んで欲しい。

このレビューは参考になりましたか?
14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ある冬の日,大沢温泉で読んだこの文庫本がきっかけで,私は「辻静雄」にはまることになった。
辻がフランス料理を「学んで」いく姿は,ジャンルを超えて胸を打つ。
徹底した文献の渉猟,料理人や研究者の胸に飛び込んで本物に触れてゆくさま,そして,本物を極めようとした人だけが味わう孤独・・・。
レシピを記述することを通じて,本来の素材や調理技術そのものに「美味」を語らせる著者の手法も,本書のおおきな魅力。
この本を読んだ後は,ここで「辻静雄」を検索し,新潮文庫を中心に読み進めれば,あなたも辻ワールドのとりこになること,請け合いです。
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最近のカスタマーレビュー
二重にも三重にも素晴らしい
私はフランス料理に特に興味があったわけでもなく、また辻静雄氏の事もこの本で初めて知ったのだが、この本を読んでいる途中から... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: しんや
本当のフランス料理を日本へ持ってきてくれた人
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投稿日: 2009/10/20 投稿者: 芽生
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投稿日: 2009/8/12 投稿者: 志村真幸
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投稿日: 2007/10/8 投稿者: okdt
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 海老沢泰久=スポーツ小説・評論と思っている人にすれば、この本の存在は... 続きを読む
投稿日: 2006/3/6 投稿者: 神戸市民
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投稿日: 2002/5/20 投稿者: artisan
私の知らない世界
料理なんて近所の定食屋で十分美味しいし、値段が高いからって、値段分美味しいわけじゃないだろう。ましてフランス料理なんて!... 続きを読む
投稿日: 2002/3/17 投稿者: ローリング
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