美味しんぼで地雷が多い1巻1話というタイプです。
この巻も扱っている内容は悪くないのですが、話の筋が破綻気味で、マンガとしての面白さが欠落しています。
扱っている内容は、ラーメンの要素を細かく取り扱っていて興味深いのですが、肝心の漫画としての筋が制御できておらず(簡単にいえばこの原作者、長編の筋を作るのが決定的に下手。いまでも下手で、上達してないですが)、最初のほうでは悪く言っていた(それも確定事項として)・・・たとえば乗っ取り後はラーメンの質が悪くなる云々という、明らかに悪役だった存在が、最後のほうではまるで「素晴らしいライバル」のように変わってしまっていて、しかもその変化が「そんな話初めから無かった」以外の説明がつかない。
簡単にいえば自分で数週間前に作ったプロットを制御できていないのです。最後の終わり方を完全に見通せてなくて、行き当たりばったりでやってしまうからそうなる(そして、うまい漫画家のように帳尻を合わせるのもできず、下手)。美味しんぼの長編巻の中でも、ここまで制御できていない巻は珍しいのですが、それに加えて週刊に無理やり合わせたような話の切りの悪さ、というか話の切り方が無理やりで、数ページ前のことをいきなりおさらいしたりなどといった流れの悪さがもろに出ています。
扱っている内容が興味深くなければ、はっきり言って星は2つ、もし半星が付けられるなら2.5というところです。