バブル期のグルメブームに乗っかった、グルメ漫画です。
今、改めて読んでみても、バブル期の幸せな雰囲気が漂ってきます。
また、花咲氏のかわいらしい絵が良いですね。ヒロインの髪型もバブルのお嬢様ブームそのもので、今でも上品な感じがします。
ただ、私は、飽きてきました。そこで、★をひとつへらさせてもらいました。
理由は、同じパターンの繰り返しというのだけではなく、原作者の一般社会経験の不足によると思われる薄っぺらい思想が展開されるのが鼻に付きはじめたからです。
新聞社の文化部に勤めている人は、仕事もせずに、昼も夜も外でグルメを楽しんでいるのでしょうか?
この巻では、山岡の母と父である海原氏の、一種のDV?共依存が、「人の気持ちがわからない」という言葉だけで、容認しようとしていますが、漫画という子供や若い世代が読むもので容認するのは無責任すぎるとは思わないのでしょうか?
原作者は、思想的に自然礼賛のようで、大手食品産業を敵視しされているようですが、大手食品産業は本当に巨大な組織で悪事を働いていて、個人が倒せないぜったいな巨大悪なんでしょうか?私は他の業界にいますが、コンプライアンスに対しては最少の人数しかかけられない厳しい経営状況の中でそれでも個々の担当者が経営者の無理解にさらされながらもなんとか取り組んでいるのが実情で、とても巨大組織とか巨大な壁と言えるものではないのですが。。
私の知る限りでは、マスコミの一つである新聞社こそ既得権益に守られた巨大な壁に見えるのですが、これをよしとしているのが理解に苦しみます。
原作者は、一種の原始共産主義的な自然礼賛をし、山岡の父と母の共依存関係を容認し、マスコミを容認し、大金持ちや人間国宝を礼賛し、たまに国毎の食品の善し悪しを議論している。これを思い切ってイデオロギー的に分析ささせてもらいますと、原始共産主義(極左)+既得権益者容認(独裁者)+民族主義(極右)となります。極左と極右の合体から何が出てくるのかは、21世紀の我々は嫌と言うほど味わっている様々なテロリストと国家社会主義者だということになります。
花咲氏のかわいらしい絵に包み込む事で覆い隠せなくなってきている原作者の思想的背景が強くなり、ついていけなくなったので、私はこのあたりで読むのを止めさせてもらおうかと思います。
他の方のレビューによると栗田と山岡の結婚までは読む価値があるといいますが、私は早期離脱となります。
私には受け入れがたい思想ですが、あまり深く考えない人や思想的にマッチする方もいるでしょう。
そういう方の考えも私は理解しているつもりですので読み続けられても良いとは思いますが、他にも楽しく思想的背景の中立なマンガはいくらでもあると思います。