本巻でも、原点回帰どころか106巻に続いての原点破壊を留まるところを知りません、
まずは鮎やスッポンの養殖賛美、
その理由はスッポンの天然物は味にムラがあるとか、
あたりまえです、どんな食材だってそうでしょう、
その中から美味い物を見いだすのが名人であり達人なのではないでしょうか?
手間が粋だと良いながら、食材選別の手間を惜しむ名人登場でもう支離滅裂。
極めつけは食材を投げつける糞野郎の登場です、
完成品をダメだと言ってひっくり返すのは雄山の得意技でした、
折角の食材をダメにしてしまった料理人への怒りと考えれば、
姿勢に少々疑問はある物の、まだ納得は行きました。
しかし本巻では、散々「すごくいい」「器量が良い」と持て囃していた鯛を、
包丁を入れるなり表情豹変、
即座にダメだ!と怒りにまかせてうち捨てる描写には、
こだわりの職人と言うよりも、何か重大な精神疾患を抱えた人にしか見えません。
その姿勢に参ったと言う山岡も似たり寄ったりと言う事でしょう。
駄目な食材で嘆いたり、怒ったりはしても、
それを怒りにまかせて投げつけるなんてのは、
大凡食材という命を扱う人間の所行とは思えませんし、
料理人云々の前に人としての常識と良識を疑わざるを得ません。
こだわりを持つのは大事です、
しかしながら、食材に対しては敬意を持って接するべきであり、
何よりそれを選んだのは当の本人、うち捨てるべきはその節穴に入った腐った目の玉でしょう、
鯛にしてみればいい迷惑ですし、客の前でこんな蛮行を行う店主の店には絶対行きたくありません。
また、ドヤ顔で「料理のプロデューサー」なんて言葉を示されても
確かに比較的最近の言葉かも知れませんが
「フードプロデューサー」なんて言葉は少し前からあります。
読者の側からすれば、周回遅れのくせに得意満面にゴールテープ切るバカにしか見えません