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美について (講談社現代新書 324)
 
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美について (講談社現代新書 324) [新書]

今道 友信
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

山河の美しさ、芸術の美しさ、人格の美……美は、さまざまな位相をとって人間の前に立ち現われ、より高い価値へとひとをいざなう。では、ひとはいかにして「美」を発見し、どのようにこれを受け入れてきたのか。最高の美とはいかなるものなのか。本書は、美についての理念の変遷や芸術の展開と関連づけながら、その存在論的意味を解明した美についての形而上学である。

美は人間の希望である――真と善と美とは人間の文化活動を保証し、かつ、刺戟してやまない価値理念である。真が存在の意味であり、善が存在の機能であるとすれば、美は、存在の恵みないし愛なのではなかろうか。われわれは美しい山河を眺めただけですら、救われた思いに浸る。卓越した芸術作品の美に接すれば、人間の偉大さにうたれ、自分が人間に属することを誇りに思うであろう。美は、たしかに、挫折し苦しむことの多いわれわれに差し出された存在の光りのようにも思われるではないか。美はこのようにして、人間の希望である。この輝かしい経験内容である美を反省しないでいることは、人間の栄光と喜びとについて考えずにおくことになる。――本書より

著者紹介

1922年東京に生まれる。1948年東京大学文学部を卒業。ヴュルツブルグ大学講師、九州大学助教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学文学部名誉教授。美学芸術学担当。文学博士。哲学美学比較研究国際センターを主宰し、所長をつとめる。著書に『美の位相と芸術』『同一性の自己朔性』東京大学出版会、『解釈の位置と方位』――東京大学美学研究室、『愛について』――講談社現代新書――などがある。


登録情報

  • 新書: 247ページ
  • 出版社: 講談社 (1973/6/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061157248
  • ISBN-13: 978-4061157248
  • 発売日: 1973/6/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
美の形而上学 2007/5/28
By θ トップ1000レビュアー
この本はそんなにやさしい本ではない。

「美」はそのようなものであり、いかにして存在し、どういう意味を持つか、そうした問いに答えてくれる本です。

ちょっと古いのとなんかで、全体に文字や文が細かく印刷されていて、少し読みにくい。

まあでも減点するほどのことではない。

こういう「本格的な美学」が肌に合わない人は、佐々木健一「美学への招待」を読んでみることをオススメします。

こちらはわりと軽い感じで書かれていて、美についても本書とはまた違った解釈をしています。

芸術や美学を志す人は、この2冊は読んで損はないでしょう。
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43 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 甘口
 私はこの本を読んで美学などというものには近づきたくないなと思いました。異なる意見として書いておきます。明らかにまちがっているのは、「東洋と西洋においては、芸術や美についての理念がまったく歴史的には逆の展開を同時に行なってきた」ことを説く90ページから94ページのあたりです。中国の絵画が唐や宋の時代にどれほど徹底した写実主義を実現したかという事実を無視して、ただ観念的に東洋と西洋を対比した無意味な議論ですね。

 この著者は、古典的なものがお好きで、その基準からはずれる「美」や美・芸術についての研究は評価したくない、という態度があちこちに見えます。問題は、そういう傾向や自分の教養が古典偏向、ヨーロッパ中心主義的であって、そうでないものに対して鈍感・無知だということをじゅうぶんには自覚していない点です。
 芸術そのものが好きだという方、作家の方には、お勧めできません。
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30 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
目から鱗 2006/1/31
音楽が好きで、楽しんで来たが、60歳を過ぎると若いときのように闇雲にのめり込めなくなってきた。同時に、自動車の騒音もモーツアルトのシンフォニーも物理的には共に空気の振動にすぎないのに、前者はうるさく後者は心地よい。何がこの違いを生じさせているのかなどという問題意識が生じて来た。これはもしかすると「美学」という学問に関係するかもと思いこの本を読んで見る気になった。読んでみて、楽しかった。音楽の楽しみ方というか、芸術一般に対する認識が変わった。美学などに関心がでるなどとは夢にも思っていなかったのに、である。
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