従来のバラの参考書(図鑑、栽培書)は、品種の特性について「病気にかかりにくいこと」と「樹勢が強く病気にかかっても回復しやすいこと」を区分せずに「丈夫さ」としてひと括りで記述しているものが多かった。従って、育てやすいだけではなく、病気に冒された葉を見たくない人にとっては、品種選択の判断の材料として不充分であった。
本書は、「病気にかかりにくいこと」と「樹勢」を明確に区分して表記している点において、さらには病気について「黒星病」と「うどんこ病」それぞれの耐性の程度を示している点において、画期的な参考書である。
本書の発刊を契機として、今後のバラの参考書における品種の特性の記述が、本書のように分析的になされるようになることを期待したい。