「真夜中を駆けぬける」三冊目。この本が出ると聞いてからずいぶん時間が過ぎた。そうこうするうち掲載誌が休刊し、全プレが宙に浮いたままでどうなるかと思っていたが、めでたく出版され全プレも応募可能になった。先行送付の小冊子を読んだが(「駅から五分」と「夢を見るヒマもない」のみ収録)、とても出来がいいので応募券を持っている人は忘れず応募されたらいいと思う。同じ本の応募券二枚でも(他の二冊の応募券がなくても)応募は可能だ。締め切りは2010年12月31日。
そんないろいろを吹き飛ばすくらい面白かった。無事に本になって本当によかった。
青い屏風の前に置かれた金繕いの白い皿は、ようやく日の目を見たこの本のようでもあり、主人公たちのようでもある。そんなふうに美しいものがたくさん散りばめられた作品だ。