内容紹介
本書は、昭和36(1961)年10月10日、蛍草会出版部(山梨県大月市猿橋町)より発行された『詩集 美しき時』(竹内てるよ・著)を、著作権継承者の諒承を得て、新装復刻したものです。 当時の新聞報道によると、詩集は竹内さんの一人息子である徹也さんの三周忌に、周囲の人たちの善意やプリント印刷の喜多井仁さんのご尽力によって出版されたものとあります。 当時わずかにしか配られなかった幻の詩集がを47年の時を経て甦りました。
著者について
1904(明治37)年12月21日、北海道札幌市に生まれる。病弱にして10歳(小学3年)で上京。その後、日本高等女学校を卒業間近にして療養のため中退。婦人記者生活を経て20歳で結婚し1児をもうけるが、25歳の時、脊椎カリエスと診断され離婚を余儀なくされる。その際、息子徹也とも生き別れる。以後、闘病と詩作に励む。戦時中は長野県穂高町の友人宅に身を寄せ、戦後は東京世田谷区赤堤に暮らす。1952(昭和27・47歳)年『竹内てるよ著作集』(全4巻/宝文社)より発刊。療養を兼ねた山梨県大月市で25年ぶりに息子徹也との再会を果たして共に暮らし始めるが、まもなく徹也は舌癌のため死去。徹也3回忌に詩集『美しき時』を出版(1961年)。昭和50年代後半は、東京板橋区向原へ転居。1977(昭和52)年に『海のオルゴール<子に捧げる愛と詩>』(家の光協会)を出版。同書は2度にわたりテレビドラマ化され話題を呼ぶ。他書に『生命の歌』『静かなる愛』『悲哀あるときに』『灯をかかぐ』『巣立ち』等がある。最晩年は、新潟市に転居するが、2001(平成13)年2月4日逝去。享年96。