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美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ)
 
 

美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ) [新書]

五十嵐 太郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本橋上の首都高移設が検討されたり、景観法が制定されるなど、「美しい国」をつくる動きが強まっている。しかし、計画的で新しい街並みが「美」で、雑然として古い街並みが「醜」とは言いきれないであろう。本書は新世代の論客が、秋葉原・渋谷・ソウル・幕張・筑波・上海・ディズニーランド等々を事例とし、さらに平壌への取材旅行から映画・アニメ作品中の未来都市像に至るまで、縦横無尽に「美」とは何かを検証する。写真多数収載。

内容(「BOOK」データベースより)

日本橋の首都高移設や景観法制定など、「美しい国」をつくる動きが始まったが、「美」とは何か?新世代の論客が、平壌取材からアニメの中の未来都市まで、縦横無尽に検証する。写真多数。

登録情報

  • 新書: 270ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2006/10)
  • ISBN-10: 4121502280
  • ISBN-13: 978-4121502285
  • 発売日: 2006/10
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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46 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 ジャーナリスティックではあっても, 2006/11/12
レビュー対象商品: 美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ) (新書)
「美を自明のものとせず、それぞれがどのような価値観をもっているかを再認識するという自己批判が必要」「国に強制されるような美は、制服のようなものだ」とする筆者の主張は明快。平壌での現地の印象も交えて語られる「強制された美」の行き着くところへの懸念もわかりやすい…。ジャーナリスティックな問題提起として刺激に満ちている。

だが、高名な学識者の関与する景観関係団体のホームページでの説明不足を批判し「せめて400字以上の論理的な説明文は必要」「大学院生の思考のレベルをクリアすべき」などと痛罵した直後に、地方都市の景観を一方的に笑ってみせたり、イラクの友好記念碑を理由らしい理由も書かず「ひどく醜い」と切って捨てるのは、さすがにいただけない。

また、攻撃の対象となった「景観法」にも、国による美の強制にあたる条文はみあたらず、日本橋付近の高架道路の地下化をあたかも政府の決定事項のように記述したくだりもあるが、そのような事実はない。

複数のメディアに断片的に書かれた文章を再録した本書の構成に起因する部分もあろうが、十分なチェックを怠った編集者の責任もあるのではないか。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 景観論に止まらない視点, 2007/9/22
By 
たこやき21 (東京都) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ) (新書)
「美しい街づくり」「美しい景観の保護」が叫ばれ、「醜いもの」狩りが行われている。だが、「美しい街」とは何なのか? 「美しい街づくり」に関する話から、現実・虚構の街までを含めてそれを探る。
本書は2部構成になっており、第1部で日本橋と首都高についての議論を中心として「美しい街づくり」を巡る「美」に関する基準の問題について語り、第2部で香港、上海からアニメ内の風景、幕張、平壌まで含めて実際の街の様子を描く。
2部構成の中で、私が面白いと思ったのは、その「美」について語る第1部である。街づくりについて、「あれは醜いから排除しろ!」と言った文言ばかりが先に立ち、実際に「美」について議論されることは無いままに話が進む現在の日本。曰く「日本橋の上に首都高は醜いから排除すべき」「電柱・電線だらけの街は醜いから地中に埋めろ」…などなど…。しかし、それらは本当に醜いのだろうか? そもそも、現在の日本橋は、それほど価値があるのか? については鑑みられない。しかし、本来は、それこそが重要なのではないか? と著者は語る。同感である。
さらに、本書の中で印象的であったのは、景観を語る際のパターン。「あれを排除すれば美しくなるはずだ!」と、わかりやすい敵を作り、それを攻撃することで景観をコントロールするのは、「ゲームやアニメを排除すれば、子供が良くなる!」みたいな、私が批判的に捉えている言説と同じ構図である点。実際、建築も芸術と捉えれば、同じ構図があって当然なのだが、ここまで類似しているとは思わなかった。また、そういった話を受けての第2部。「景観論者のユートピアは平壌では?」には大笑い。芸術や文化についても徹底的に管理されている、という意味でも、全く同じになる。
本書に書かれているのは、あくまでも建築・街づくりについてであり、途中、(特に幕張の街づくりなどは)やや素人からするとわかりづらいかな? と感じる点はあった。しかし、実に刺激的で面白い書として仕上がっている。
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19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「景観論争」の軸を持つために, 2006/10/10
By 
チャックモール (神奈川県) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ) (新書)
疑似ヨーロッパ的な風景に対する居心地の悪さや、高速のある日本橋の風景がむしろ近未来的でよいのでは、など、著者の感覚にはかなり賛同できるところが多い。

だが、著者自身も認めているように、景観の問題は白黒を簡単に割りきることはできない。

美醜の感覚は年齢や性別、育った環境などで千差万別だからだ。

しかし、まずは考える軸を持つべきという意味で、現状を鋭く分析した本書には価値があるだろう。

日本だけでなく、上海や平壌などの分析も興味深い。

もっとも、著者の教養の幅広さには敬意を表するが、文章は少々気取り過ぎな気も。
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