北海道東海大学の織田憲嗣氏と双璧をなす椅子研究家である著者による北欧椅子デザイ
ナーの紹介本。ちなみに織田氏は著者を "椅子の世界に導いてくれた師" と敬っている。
何より嬉しいのが文庫本という手軽な媒体でミッドセンチュリーを代表する椅子デザイナーを
紹介してくれているところですね。
取り上げているデザイナーは "ザ・チェア (Round Chair #501)"、"Yチェア (ウィッシュ
ボーン・チェア)" などで有名な「ハンス・J・ウェーグナー」、"セブン・チェア"、"エッグ・チェア"
など名作を挙げればきりがない「アルネ・ヤコブセン」、ウェーグナーの盟友「モーエンセン」、
斬新なデザインの「フィン・ユール」の4人。
いずれも単に作品を並べただけではなく、その生涯や所属した企業をはじめとした背景に
まで掘り下げているところが素晴らしいと思います。
また、冒頭に触れた織田憲嗣氏がフィン・ユールとの交遊録を寄稿しているのも見ものです。