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最も参考になったカスタマーレビュー
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
不思議な物語もやがて着地点を見つけて・・・,
By
レビュー対象商品: 羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫) (文庫)
上巻での「僕」は妻に去られようが、会社がトラブルに巻き込まれようが、どうでもいいと思っているかのような無気力な印象の人物。どこか捉え所のない男で、彼が出会う人々も「特殊な能力の耳をもつ女の子」とか「羊に取り付かれた大物右翼」とか現実感が持ちにくい感じだ。そのために物語の世界に入り込むのがむずかしかったが、下巻にはいると大きく物語も「僕」も動き出す。下巻では「羊博士」や「羊男」など印象的な人物が絶妙にストーリーに絡んでくる。最後の山奥での出来事は、幻想的でありながら、熱い血の流れを感じさせる感動的なシーンで、この長い小説をほっぽり出すことなく読んだ者へのプレゼントといえる。上巻の停滞感も含めて、細部まで計算しつくされた小説ではある。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
失われた物語たち,
By 雨水 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫) (文庫)
『羊をめぐる冒険』というタイトル通り、「羊」を主人公が探しに行きます。 でも、追いかけて確実に主人公が羊へと近づいているのに、 同じところをぐるぐる回っているような、奇妙でおもしろい気分を味わいました。 読んでいて、私なりに考えたことを書きます。 主人公の「僕」は世間に流されない印象を受けます。 この物語は第一章「1970/11/25」(上巻)から始まります。 三島由紀夫の死んだ日です。 けれども彼はこのことをたった一行ですませ、我々には関係ないこと、と言い切っています。 『羊をめぐる冒険』はほかの誰でもない、「僕」という個人の物語なのかな、と思います。 (同様に、十二滝町の歴史に登場する、アイヌ青年も私にとって印象的でした。 十二滝町の歴史の記述は、アイヌ青年の個人の物語でもあるのです。) 「僕」の物語に突然現れた「羊」は、僕という一人の確固とした個人の歴史に対し、 隠蔽された歴史、あるいは失われた歴史を表しているような気がします。 「羊」の大きな力により世界が左右されていることは、ほとんどの人が知り得ません。 そしてまた、この隠された歴史は、教科書に名を残すことのなかった個々の歴史にも 重なるところがあるかもしれません。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
再読するほどに味わいが出てくる作品です,
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レビュー対象商品: 羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫) (文庫)
この「羊をめぐる冒険」では、「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」では詳しく描かれなかった、主人公「ぼく」と友人「鼠」の性格や特徴が詳細に書かれ、物語としても引き込まれる仕立てとなっています。まるで、音楽を聴くかのように、小説の言葉がはいってきます。 羊探しの旅のなかで発見する、様々な出来事。それぞれが紡ぎあい小説を、深く味わいのあるものに仕立てています。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0
鼠という存在の大きさ
物語自体は、美しい耳のガールフレンド、羊という思念、羊男の存在など不思議な部分が多々ある。... 続きを読む
投稿日: 2009/11/8 投稿者: 本の木
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